企業から寄せられた声(文字情報)

北菱興業株式会社

会社概要

所在地: 岩手県北上市
業種: 専門・技術サービス業
従業員数: 135人

訓練概要

訓練コース: 紙・パルプ製造科コース
職種: 機械技術者
訓練生数: 2人
期間: 平成20年12月22日~平成21年6月19日

若者採用の新たなチャンス

北菱興業株式会社
古家社長

――御社の採用状況と、ジョブ・カード制度との出会いについてお聞かせください。

 北菱興業は三菱製紙の100%子会社で、その事業内容は、写真用原紙の仕上げおよび家庭紙製造、クリーンルームの清掃管理、土木工事の受注など多岐にわたっています。当社の採用状況は、ここ数年は新卒社員を迎えていますが、それまではほとんどが中途採用でした。その一方で、当社の給与システムは年齢給のウエイトが高く、ベテランの人を採用しにくいというジレンマがありました。また、安心して任せられるようになるには数年を要する業務が多く、かねてより若い人の採用には積極的に取り組んでいきたいと思っていました。
 そんなとき、ジョブ・カード制度を知りました。北上商工会議所(地域ジョブ・カードサポートセンター)の推進員の方が知り合いで、その方から勧められました。当初は制度が完全に整備されていないこともあり理解しづらい面もありましたが、推進員の方が非常に丁寧に説明してくださり、制度のメリットを理解するにつれ「やってみよう」という気持ちになりました。私が感じたメリットとは、ある一定の期間が訓練期間と位置づけられており、企業、求職者の双方にとって、実務経験をとおし判断できる意義は大きいと思います。雇用のミスマッチのリスクヘッジですね。

訓練を通じて品質や安全への厳しい眼差しを学んでほしい

北菱興業株式会社
有期実習型訓練の北上市第1号を実現させた強力タックル。
左から管理部の菊池さん、古家社長、
北上商工会議所の京谷さん(推進員)

――現在の訓練状況はいかがですか。

 一人は写真用原紙製造工程、もう一人は家庭紙製造工程でOJTをしています。配属先は異なりますが、どちらも紙・パルプ製造ラインの最終工程であり、製造業務・安全衛生などを学んでいます。OFF-JTでは、月に一度パソコン研修を受講していますが、今後はクレーン、玉掛、フォークリフトなどの講習も予定しています。
 二人とも製造業務は初めてで、徹底した品質管理や安全衛生の厳しさに驚くとともに責任感を感じているようです。写真用原紙を例にしますと、結婚式の写真で花嫁さんの顔に“汚れのほくろ”があっては大変なことになります。感光材料に影響のある物質や汚れの付着は決してあってはならないことです。そういったミスが許されない職場の厳しさを日々実感しているのではないでしょうか。
 うれしいことに、2人とも明るい性格の持ち主で、仕事に前向きに取り組んでいるようで、現場の責任者から、職場の活性化に若い力がひと役買っていると聞いています。

自社の教育システムをジョブ・カード制度で活かす

――有期実習型訓練を行うにあたって苦労されたことはありますか。

 あまりないですね。当社はISO認証取得の経験などから、習熟度チェックのような、段階に応じたチェックシートが既にありましたし、社内の教育システムが出来ていましたので、本制度を活用するにあたって、既存のものを少しアレンジしただけでジョブ・カード制度のルールとマッチしました。当社の教育システムとジョブ・カード制度は相性がよかったのかもしれません。
 当社が、北上市で有期実習型訓練の先陣を切った企業ということもあったかもしれませんが、北上商工会議所及び雇用・能力開発機構のご担当の方のサポートは至れりつくせりでした。非常に質問しやすい環境を作っていただき、当社の担当者も、疑問をそのままにせず、分からないことは何でも質問したようです。商工会議所と雇用・能力開発機構の方々には、ジョブ・カード制度活用の大きな両輪となっていただけました。
 実は、北上商工会議所の方から伺ったのですが、ジョブ・カード制度の協力企業の開拓にあたっては、民間的発想で会員の方に密着し、地域にさらに貢献したいとの思いから、現場の生の声を理解できる地元企業出身の方を推進員にされたそうです。推進員の方のサポートを見ていると、ベストな人選をされたと思っています。