企業から寄せられた声(文字情報)

とうざわ印刷工芸株式会社

会社概要

所在地: 富山県富山市
業種: 製造業
従業員数: 92人

訓練概要

訓練コース: 印刷・編集・デザインコース/印刷製本コース
職種: 印刷作業員
訓練生数: 2人
期間: 平成21年4月13日~7月27日

仕事に誇りをもち、仕事を通して夢を実現

とうざわ印刷工芸株式会社
(写真右より) 東澤副社長、
富山商工会議所中小企業支援部 上田和浩さん、
同ジョブ・カードセンター 上田清弘さん

――ジョブ・カード制度は、何でお知りになりましたか。

 日頃から富山商工会議所とは親密なお付き合いをさせていただいており、情報交換も活発に行っています。そのような関係から、ジョブ・カード制度についても直接お知らせいただきました。そして今回、正社員採用に当たって実際に制度を活用したところ、予想以上の成果を上げることができました。また、実施に当たっては、計画書や評価シートの作成面で、富山県地域ジョブ・カードセンターのご担当者から懇切丁寧なサポートをいただきました。訓練の経緯や成果については、富山商工会議所の機関誌「商工とやま」にも紹介していただきました。先日実施された県内の印刷組合の会合でも、その機関誌を読まれた方が多くいて、皆さん関心を持たれているようでした。私も、ジョブ・カード制度は非常によい制度だと実感しましたから、自ら同業他社にもお勧めしています。

――御社では社員の採用に当たって、どこにポイントをおかれていますか。

 弊社は戦後間もない昭和22年に、私の父が創業しました。以来、兄弟4人が一つになって父の遺志を受け継ぎ、会社を発展させてきました。創業当初から一貫して、「印刷を通して社会、皆さまのお役に立つ」という夢を実現するために仕事に取り組んできました。そもそも印刷業は、文化に大きく貢献する重要な仕事だと自負しています。
 よく「企業は人」と言われますが、やはり自分の仕事に対して夢や誇りを持って取り組む人は、企業にとって重要です。仕事を単なる金儲けの手段、生活の糧を得るための手段とだけ考えるのでは、なんともさびしいことです。就職活動の期間中は熱心に自分をPRしますが、入社すると夢も誇りもなくしてしまう人を時々見受けることがありますが、これでは企業もその人も不幸です。その意味からも、期間を限定した有期実習型訓練を行い、双方で適性を図って正社員になるというジョブ・カード制度の仕組みは貴重だと思います。

将来の幹部候補として期待できる人材

――今回は2名の方が訓練を受けられたとお聞きしています。

 グラフィックデザインの部門と印刷・製本の部門で、それぞれ訓練を受けてもらいました。グラフィックデザインの部門では、各種出版物や広報・販促用印刷物のデザイン、画像処理、編集およびオンデマンド印刷にかかわる知識や技能を習得することを目的としました。一方、印刷・製本の部門では、印刷技術全般の習得と、仕上げ工程である製本(中綴じ、無線綴じ等)および断裁機械の操作の習得を目的としました。今回は、OTJはもちろん、OFF-JTにおいても、社内において、各部門のベテラン社員が講習を行いました。

――訓練生の様子はいかがでしたか。

 2人ともある程度年齢が高く、これまで正社員として働いた経験も少ないようでした。ですから、もう後がないという覚悟から、必死になって訓練を受けていました。その結果、将来の幹部候補として期待できるほど、優秀な成績で訓練を終了しましたよ。

教える側も勉強でき、会社全体のレベルアップに

――訓練を終了した2名が正社員となりました。

あらためてジョブ・カード制度に対する感想は?
 この制度は、ある程度年齢の高い求職者にチャンスが与えられる、よい機会になると思います。また、求職者に対して弊社の企業理念をしっかり理解した上で入社していただくことができたと思います。もちろん、印刷業は技術・技能を習得しなければ仕事になりませんから、短期集中的に技術・技能の基礎がしっかり身につけられたことは、双方にとって有益でした。
 また今回、何よりよかったことは、講習に当たった社員にとっても、あらためて人に教えることで、自分の仕事に対して自ら勉強し直し、仕事や会社の理念についても再認識できたということでした。講師の社員も努力したことで、会社全体のレベルアップにつながったのではないでしょうか。ジョブ・カード制度は、企業にとって一石二鳥、三鳥のメリットがあると思います。