企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社ティー・エム・シー

会社概要

所在地: 神奈川県横須賀市
業種: 情報通信業
従業員数: 41人

訓練概要

訓練コース: プログラマー養成コース
職種: プログラマー
訓練生数: 2人
期間: 平成21年4月1日~9月30日

地元の商工会議所の心強い後押し

株式会社ティー・エム・シー
事務を担当した仁村さん(左)と、横須賀商工会議所 関根さん。
「計画書の書き方から、OFF-JTの教育訓練機関のご紹介まで、関根さんにはきめ細かくアドバイスいただきました」(仁村さん)

――御社が必要としている人材について教えてください。

 当社は平成2年に設立されたIT関連会社です。ソフトウェア開発からパソコン周辺機器の販売まで、IT関連事業を幅広く展開しています。IT業界というと、個々の社員がコンピュータに向かい、人間関係も希薄で、冷たいイメージを持たれるかもしれません。しかし当社はまったく違います。これは当社社長の考え方でもありますが、お客様が利用しやすい高品質のサービスを提供するためには、社員間のコミュニケーションを十分図り、チームワークや協調性が醸成された職場環境で仕事をすることが重要だと考えています。社員には会社にいる時間を楽しんで、リラックスして仕事をしてほしいと願っています。
 IT関連の知識やスキルがあればそれに越したことはありませんが、それ以上に、仕事に対して深い興味と問題解決への強い意志を持ち、そしてコミュニケーション能力を備えた人材を当社では必要としています。

――すでにジョブ・カード制度をご存知だったそうですね。

 私はIT関連の仕事ばかりでなく、キャリアカウンセラーとして、これまで多くの方々へ、キャリアアップのアドバイスや仕事の相談を行ってきました。もちろんジョブ・カード制度の概要はすでに知っていました。利用した方から、申請・審査、訓練評価、助成金申請等々、一連の書類作成や事務手続きが複雑だという声も聞いていました。しかし今回、横須賀商工会議所(神奈川県地域ジョブ・カードセンター)の方の熱心な勧めがあり、実際に利用してみなければ評価もできないと考えて、新卒者等を対象とする「実践型人材養成システム」を導入することにしました。私としては、訓練生、社員ともどもスキルアップが図れて、とても満足しています。欲を言えば、提出書類のフォーマットが業界ごとに設定されているともっと記入しやすくなるのでは、と思いましたね。
 書類作成等の事務は総務人事担当者が行いましたが、横須賀商工会議所の方の迅速なサポートに支えられ、申請の際も雇用・能力開発機構まで同行してくださったので、スムーズに行うことができました。当社は、横須賀商工会議所とはこれまでもパソコン講習会などでお付き合いがありました。地元の商工会議所が本制度の活用を後押ししてくださるのは、地域企業として心強く感じています。

実務に即した密度の濃い訓練が能力を引き出す

株式会社ティー・エム・シー
前列左から、代表取締役・社長 千葉直樹さん、富田専務取締役
後列左から、正社員となった安齋 嶺さん(24歳)、矢吹秀文さん(23歳)、総務人事部 仁村和恵さん

――訓練の内容は? また、訓練生の様子はいかがでしたか?

 OJTでは、データベースの構築やプログラム作成、システム設計など、実際の業務に沿って講習を受けてもらいました。私が訓練生たちに望んだのは、「一連の仕事の中で常に疑問を持ち、自ら考えて、自らが問題解決を図る」ということでした。講師を務めた社員にも、一方通行にならず、一緒に考えて、訓練生の能力を引き出すようにお願いしました。さらに訓練生には、社長と一緒にお客様を訪問し、ご要望をヒアリングし、それをシステムの中でどう具現化していくかを学んでもらいました。
 OFF-JTは、県立産業技術短期大学および県立藤沢高等職業技術校で行いました。専門知識を再確認し、深化させる座学です。2名の訓練生は情報技術系の大学および大学院の新卒者ですが、「ユーザーのことを考えて、体系的にシステムを開発したことは初めての経験」、「社会人としてのビジネスマナーをきちんと学べたことで、お客様と安心して接することができた」と感想を述べていました。

期待していた以上の成果に手ごたえ

――今回の訓練の総括と、評価はいかがですか?

 訓練生は、技術面での知識が再確認でき、理解が深まったと思います。それ以上に、私たちが期待していた、自己表現力が養われ、コミュニケーション能力も高まったと評価しています。OJTで講師となった当社の社員とも、一緒に考えて問題解決を行っていく過程で、絆や信頼感が深まったと思います。また、今回の講師の選定では、知識や技術は十分あるものの、“話し下手”の社員をあえて選びました。訓練生と接することで、自分の不得意の領域を克服してほしかったのです。講師自身も、教えることの難しさや喜びを味わい、また一つ成長したのではないかと思います。お互いが切磋琢磨できた有意義な訓練だったと感じています。