企業から寄せられた声(文字情報)

ポエムグループ

会社概要

所在地: 福島県会津若松市
業種: 生活関連サービス業、娯楽業
従業員数: 36人

訓練概要

訓練コース: 美容スタイリスト育成コース
職種: スタイリスト
訓練生数: 6人
期間: 平成21年7月1日から随時

既存の教育カリキュラムをジョブ・カード制度でパワーアップ

ポエムグループ
ポエム大町本店前で。
谷ヶ城代表を挟んで、会津若松商工会議所 斎藤さん(左)と
ジョブ・カードサポートセンター 佐々木さん(右)

――会津若松市の美容業界の現況を教えてください。

 一昨年のリーマンショックは、例外なく美容業界にも打撃を与えました。パーマをかける回数を減らす方、ヘアカラーをご自宅でなさる方が増えるなど、消費マインドが落ちていると実感しています。会津若松市には美容学校があり、地元に残る卒業生もいますし、東京方面からIターンしてくる美容スタイリストもいます。働き手はあっても、雇用の場が不足しているのが現状ですね。
 ポエムグループは、30年前に第1号店をオープン。現在はグループ内に8店舗を数えます。「おしゃれの先取りを会津若松から」という意気込みで、人との出会いを重視したアットホームな店づくりを心掛けてきました。おかげさまで、「ポエムの○○さんでなければ絶対に髪を触らせない」とおっしゃって、遠方からわざわざ来店されるお客様もいらっしゃいます。

――ジョブ・カード制度を利用してみようと思ったきっかけは何ですか?

 たまたまスタイリストの欠員が出たときに、会津若松商工会議所(会津若松地域ジョブ・カードサポートセンター)の方から、この制度について説明を受けました。タイミングがよかったことも理由のひとつですが、私がもっとも惹かれたのは、当社の教育カリキュラムを整備するよいチャンスだということです。店ごとにサービスレベルが異ならないよう、ポエムグループとしての基本的な技術やサービス内容を統一しなければいけないと思っていた矢先でした。
 また、私は美容学校の理事長を務めていますし、講師として教壇に立つこともありますので、教育には深い関心があります。訓練と評価がきちんと連動しているジョブ・カード制度に、人を育てるシステムとしての有用性を感じ、ぜひやってみたいと思いました。

――御社の訓練カリキュラムは、業界のモデルとなるほどだと伺いました。

 もともと独自の教育カリキュラムがあったので、制度導入前に各店店長を中心にその見直しを進めるとともに、商工会議所のご担当の方と意見交換をして、ブラッシュアップしていきました。カリキュラムは訓練を重ねるごとに見直しをしているので、現在も進化中です。
 訓練カリキュラム作成のときはもちろんですが、あらゆるシーンで、商工会議所の方が美容についてよく勉強されていたのに驚きました。また、書類作成だけではなく、訓練期間中も訓練生に励ましの声をかけてくださるなど、きめ細かな心配りをいただきました。

訓練生の評価は指導者が試される場でもある

ポエムグループ
ポエムグループ 谷ヶ城代表

――どんな訓練をされましたか?

 美容スタイリストにはカット、ヘアスタイリング、ワインディング(ロット巻き)などの技術も重要ですが、それだけでは不十分。接客・ビジネスマナーから始まって、物理、化学、皮膚科学、伝染病、法律など多岐に渡ります。何よりも大切なのは、ポエムグループの美容スタイリストとしての心構えです。当社の接客の理念を重点的に学んだ後、美容技術の勉強へと移り、それをクリアして初めて、お客様に接することができる――それがポエムグループのルールです。
 ジョブ・カード制度は訓練生だけでなく、指導者の鍛錬にもなります。訓練生たちは、訓練の最後に私のテストを受けるのですが、彼らの結果が思わしくなければ、「指導したのは誰だ!」と、私の雷が落ちることになりますから、教える方も真剣です。

――ジョブ・カード制度の感想と、他企業へのアドバイスを。

 昨今の冷え切った雇用情勢において、企業の求人意欲を掻き立ててくれる制度として評価したいですね。私には、「美と癒しと健康は今後ますます発展していく」という持論があります。この制度を活用することで、美容業界の底上げに貢献できるのではないかと期待しています。
 企業においては、試用期間中に手探り状態で指導し、期間が過ぎれば、「期待どおりに出来ていない」という理由で不採用にしてしまうケースがあります。実は当社も、「教えっぱなし、やらせっぱなし」できちんと評価せず、次へ進んでいたことが少なからずありました。自分を戒めるという意味でも、ジョブ・カード制度はよい経験でした。もし、制度の導入を迷っている方がいれば、ぜひチャレンジしてほしいですね。