企業から寄せられた声(文字情報)

兵庫開発株式会社

会社概要

所在地: 兵庫県神戸市
業種: 生活関連サービス業、娯楽業
従業員数: 146人

訓練概要

訓練コース: 総務・キャディ総合職養成コース科
職種: キャディー
訓練生数: 5人
期間: 平成22年4月1日~9月30日

地域に支えられて今がある。地域への感謝を忘れない

兵庫開発株式会社
ゴールデンウィーク中に、ゴルフ場を地元の方に開放して
芝の感触を楽しんでもらうイベント「ディスカバー淡河ハイク」

――――有馬ロイヤルゴルフクラブについて簡単にご紹介ください。

 当ゴルフ場は、「名門と呼ばれるにふさわしい、誇り高きゴルフ場」を理念に掲げ、1972年にオープンしました。神戸は、日本の近代ゴルフ発祥の地です。それだけに、ゴルフを愛される方の意識や見識は高いものがあります。私たちは、コース、設備、料理、接客など、すべての面でお客様にご満足いただけるよう努力してまいりました。
 同時に、私には、「ゴルフをしない方にも、ゴルフ場の素晴らしさを味わっていただきたい」という願いがあります。そのため、例えばゴールデンウィークの繁忙期にはゴルフ場を開放して、子どもたちに芝生に親しんでもらったりしています。芝が荒れることを気にされる方もいらっしゃいますが、そこはプロのグリーンキーパーがおりますから安心しています。

――1995年の阪神淡路大震災では、被災者の方たちにゴルフ場を開放されたそうですね。

 震災時には、約1カ月半、ゴルフ場を休業して、被災された方に無料で浴場やレストランを開放しました。あのときは精神が高揚していたとでも言うのでしょうか、社員全員がエネルギッシュに動き回り、ゴルフ場ばかりか被災地に出向き、炊き出しや後片付けのお手伝いもしました。このときの気持ちは、ゴルフ場を運営する上でも忘れてはいけないことだと思っています。
 ほかにも、地域に少しでも貢献したいとの思いから、障害者の方の雇用を積極的に進めていますし、「命の森」と名付けて、植樹を継続的に行っています。私たちは、地域の皆様のご協力があったればこそ、ゴルフ場をオープンして、今日まで営業できているのですから、地域に何らかの形で還元するのは当然のことです。私が社員たちに求めるのは、地域に対する感謝の気持ちと、地域のために何かをしようという心意気をしっかり継承しほしいということです。

幅広く、専門性を要する研修にはうってつけの制度

兵庫開発株式会社
兵庫開発(株)大林社長(左)
兵庫開発(株)山本副支配人(右)

――ジョブ・カード制度を利用しようと思ったいちばんの理由は何ですか?

 私は人事・教育を担当していますが、ゴルフ場の職種は幅広く、どれも専門性を要するので、教育にそれなりの時間とお金がかかるのが悩みの種でした。キャディの養成だけでも、通常3~4カ月はかかります。ゴルフ用語の習得、18コース全部の距離の把握、グリーンの傾斜の読みなど、覚えなくてはならないことは山ほどあります。
 神戸商工会議所(兵庫県地域ジョブ・カードセンター)のご担当の方から、ジョブ・カード制度の説明を受けたとき、「これは当社で使える!」と直感しました。新たに当社の一員となる社員には、ゴルフ場のあらゆる職場を経験してほしいと思っていたのです。
 ジョブ・カード制度の導入を決めてからは、商工会議所の方には、当社のために多大な時間を割いていただきました。申請書類の書き方をご指導いただいたり、申請時に雇用・能力開発機構まで同行してくださったり、訓練カリキュラムの作成に助言をいただいたり、親身なフォローに感謝しています。

――どのような訓練をしましたか?

 キャディ研修の他にフロント、プロショップ、レストランなど各部門でOJTを行いました。1部門で訓練生5名が一度に訓練できないため、詳細なプログラムとローテーションを組んで効率よく実施しました。
 OFF-JTでは、専門の会社にお願いし、マナーや接客などについて、ゴルフ場専用の講座を組んでいただきました。フロント実習訓練では、外部のビジネススクールの講師にお願いしたのですが、商工会議所の方が、ゴルフ業界に特化した外部のコンサルティングの先生をご紹介くださいました。よく探し出してくださったと驚いています。また、神戸でも一流といわれるホテルで研修し、総支配人自ら講師になっていただきました。
 OFF-JTを自社で実施すると会社の都合を優先してしまいがちですが、外部に委託することでカリキュラムやスケジュールなどがしっかり組んでいただけたので、訓練生はもちろん、我々にとっても大変勉強になりました。

いずれ人を教えるとき、この制度への感謝の念が起こるはず

――ジョブ・カード制度を経験しての感想をお聞かせください。

 この制度で訓練ができた彼らは、恵まれていると思いますね。本人たちは、今はそれほど感じていないかもしれませんが、将来、彼らが人を育てる立場になった時、きっと、このありがたさを実感するに違いありません。
 訓練生にとっては、6カ月間でゴルフ場全体の仕事を把握できたと同時に、当ゴルフ場ならではの地域密着や社会貢献の精神を理解してもらえたと思います。私にとっても、企業においての人の大切さ、だからこその教育の必要性をひしひしと感じさせられた半年でした。