企業から寄せられた声(文字情報)

大分観光開発株式会社《大分カントリークラブ》

会社概要

所在地: 大分県大分市
業種: 生活関連サービス・娯楽業
資本金: 4億7,000万円
従業員数: 60人
URL: http://www.oty.jp/occweb/html/

訓練概要

訓練コース: ゴルフ場キャディー育成コース
職種: キャディー
訓練生数: 3人(終了後に3人を正社員採用)
期間: 平成21年11月~22年2月
訓練種別: 有期実習型訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

大分観光開発株式会社《大分カントリークラブ》
社内講師によるOff-JT訓練

 当社が運営する大分カントリークラブは、昭和45年に吉野コース、昭和49年に月形コースが完成し、以後、大分県内でも歴史あるゴルフ場として今日まで発展してきました。
 現在のゴルフ場の経営環境は、高度経済成長期に比べると、景気の低迷によって厳しい状況が続いています。社用の接待や交際の場としての役割が減少し、レジャーとしてプレーする割合が高くなっているとともに、低価格競争が激化し、ゴルフ場を利用するお客様の形態も変化しています。
 このような厳しい状況を打開するために必要なことのひとつは、キャディーの教育・育成です。ゴルフ場にとって何よりも大切なことは、お客様に楽しくプレーしてもらうことであり、それには、キャディーの質が大きく関与します。
 また、名門コースとして親しんでもらっているお蔭で各種大会を実施する機会もあることから、やはりキャディーの質の向上が欠かせません。
 これまでの新入社員には、先輩のキャディーに同行して、現場で実践しながら覚えてもらうという方針でした。ところが、3カ月の試用期間が終わる頃になると、突然辞めてしまうケースが多かったので、当社にとってもマイナス面ばかりでした。  こうした中で、大分県商工会議所連合会の大分県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方から、ジョブ・カード制度について紹介してもらったときは、新たな人材を育成する手段として有効な制度と考え、積極的に活用することに決めました。

2.具体的な取組内容

大分観光開発株式会社《大分カントリークラブ》
ff-JT で学んだ知識を現場で実践

 まず、ゴルフ場における人材の育成を考え、理想とするキャディー像を整理することから始めました。お客様に満足してもらえるゴルフ場の理想のキャディー像は、接客技術はもちろんのこと、プレーに関する技術的な知識をしっかりと身に付けていることです。こうしたキャディーを育成し、お客様が楽しくプレーできる環境を整えることを目標として設定しました。
 訓練カリキュラムの作成に当たっては、大分県商工会議所連合会から提示されたサンプルを参考に、設定した目標を達成できる内容とするため、打ち合わせを何度も繰り返して検討を重ねるとともに、大分県商工会議所連合会の支援のお蔭もあり、納得できる訓練カリキュラムを作成できました。
 OJT とOff-JT の各教科は、役職員全員(総務担当、営業担当、ハウスキーパー、キャディーマスター、キャディー班長など)で役割分担して担当することにしました。
 教える側の社員にとっては、訓練カリキュラムに沿って新入社員に教えるという経験は初めてのことでしたので、予習と復習といった準備をしっかりと行ってもらうようにしました。それでも、初めのうちは、指導者と訓練生がうまくかみ合わない場面がありましたが、OJT、Off-JT ともに、練り上げて作成した訓練カリキュラムがあることで指導内容がはっきりし、次第にスムーズに教えられるようになりました。
 また、訓練生は、訓練を通じて多くの社員とコミュニケーションする機会ができたため、明日(将来)の目標をしっかりと自覚できていたように思います。訓練終了後には、訓練生から「働く環境のことがよく把握できたことが良かった」との感想も聞かれました。
 Off-JT で学んだ知識を現場で実践3人の訓練生同士でも、お互いに連携を図りつつ、重要なことや疑問に思ったことを確認し合っていましたので、上司の指導や指示には的確に対応できていました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 3人の訓練生の年齢は、20代から50代までと年齢差があるので、3人を同時に訓練することに多少の不安がありましたが、訓練生に対して、訓練終了後に正社員として採用することが最大の目的であることをしっかりと理解して訓練に取り組んでもらったことや訓練生同士のコミュニケーションがうまくとれたことで、リタイヤすることなく、3人揃って訓練を終了できました。
 また、ゴルフ場ということで、天候に左右される訓練内容が多いため、事前に作成した訓練カリキュラムを変更せざるを得ないケースが発生しました。これについては、訓練カリキュラムの入れ替えなどの調整で多少苦労する部分が ありましたが、目標をしっかりと見据えることで柔軟に対応することができ、時間数についても大きな誤差が生じることなく終了できました。
 訓練以外の部分でいえば、訓練実施計画や訓練日誌、訓練終了後の助成金の申請など、訓練を実施するために必要な書類の作成については正直いって苦労しましたが、大分県商工会議所連合会の方が丁寧に支援してくれましたので、何とか作成できました。大分県商工会議所連合会から当社までは車で45分程度かかるなど、距離的に離れていましたが、定期的に訪問してもらうとともに、メールや電話を活用した支援をしてもらいましたので、非常に助かりました。

4.制度の活用による具体的な効果

 当社にとっての一番の成果は、訓練生がお客様に楽しくプレーしてもらうことを心がけ、自信を持って仕事をしているということです。これは、今までにあまり感じることはありませんでしたので、しっかりとした訓練カリキュラムによる訓練の重要性を改めて再確認できました。
 また、今回の訓練を通じて作成した訓練カリキュラムは、当社における今後の人材育成のフォーマットとして活用できますので、当社の人材育成体系を整理することができました。
 さらに、全社員で役割分担して訓練を実施したことで、社員自身が日常の業務に対する責任や重要性についての認識を共有できたと思います。
 そのうえ、助成金を活用することで、当社の訓練にかかる経費負担を軽減できましたので、この制度の活用は当社にとって大変役立つものだと実感しました。

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要