企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社シンテック

会社概要

所在地: 高知県高知市
業種: 製造業
資本金: 2,000万円
従業員数: 33人
URL: http://www.symtec.co.jp/

訓練概要

訓練コース: コンクリートポンプ製造・保守サービス基礎コース
職種: システムエンジニア
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成22年4月~7月
訓練種別: 有期実習型訓練(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社シンテック
Off-JTの実施風景

 当社は、昭和36年2月創業の全国をマーケットにしているコンクリートポンプのメーカーです。関東をはじめ関西、四国、九州の4カ所に営業所を有しており、製品の機能と性能が高く評価され、ゼネコンなどで広くご使用いただき、現在では、全国の定置式小型ピストンコンクリートポンプの約70%を占めるまでに至っています。さらに、圧送技術の探究によって生まれた当社独自の圧送システムは、従来のコンクリートポンプの枠を超え、あらゆる産業分野の圧送工法の開発へとフィールドを拡げようとしています。
 人と環境、技術の調和を図りつつ、未来を見つめ、時代とともに成長する企業を目指している当社では、技術系の職種が主体であり、大きくは以下の3つに分かれ、どの職種も日々の業務が変化に富んでいます。

(1)研究開発
ポンプや工法の研究開発、改良、設計、テスト、現場対応など

(2)セールスエンジニア
既存のユーザー(ゼネコンなど)への営業活動(販売店との同行訪問など)、技術 提案営業、工法PRなど

(3)サービスエンジニア
ユーザーへの技術的なサポートや機械修理整備、アフターサービス業務全般、顧客への技術的なコンサルタント業務など

 現在の従業員数は33人であり、このうち、21人がコンクリート圧送施工技能士(1級11人・2級7人)やコンクリート技師(3人)の資格を保有しています。
 当社の技術系職種では、「機械・技術に関心のある方」をはじめ、「チャレンジ精神の旺盛な方(「未知のもの・こと」への好奇心・行動力のある方)」「向上心のある方(常に「もっと上」を目指していける方)」「克服心のある方(常に強い目的意識を持ち、粘り強く、諦めずに目標へ近づいていける方)」「工夫心のある方(作業は「手」でする。仕事は「頭」でする)」というような人材を求めています。
 このようなときに、高知商工会議所の高知県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員からの紹介でジョブ・カード制度のことを知りました。
 同業種・同職種の即戦力での中途採用以外は、当社の技術系職種では、まず、機械や現場のことを覚えることが重要です。OJT を中心に少なくとも1年間は、基本的な修理やメンテナンスなどが1人でできることを目標に育成しています。その後は、それぞれの配属先の専門的なOJT が続きます。
 ジョブ・カード制度を活用した理由は、当時の当社での人材募集条件にピッタリ当てはまったからです。しかし、当社にとっては、ハードルが高そうでしたので、高知県地域ジョブ・カードセンターのフォローを期待したところ、いい人材にめぐり合いましたので、結果的に大成功でした。

2.具体的な取組内容

 訓練を希望する求職者は、第三者の登録キャリア・コンサルタントによるキャリア・コンサルティングの結果を記載したジョブ・カードを持参しますので、書き方や内容を真剣にじっくりみて本人の話を聞くと、その人物の行動特性のみならず、能力や意欲、熱意、志、夢、理念、誠意がみえてきますので、従来の個人的に任意に書ける履歴書などよりも有益でした。
 訓練生の候補者を募集したところ、数名の応募があったことから、書類選考したうえで面接した結果、30代の男性を訓練生として有期雇用することにしました。
 4カ月間の訓練期間のうち、途中の中間評価と最後の最終評価は、非常に重要な作業です。計画全体の「生き死に」を左右するくらいの心構えをもって、訓練の集大成としての評価をすることが肝要です。
 また、OJTの訓練日誌も、非常に重要で有意義なものでした。当社の場合は4カ月間の訓練期間でしたので、訓練生の毎日、毎日の目標や成果、反省のPDCA(計画、実行、評価、改善)サイクルが自然に身に付くように なりました。一方、訓練担当者も、訓練生に 対して単に教えるだけでなく、教え方のPDCA も行うようになりましたので、訓練生本人との相乗効果が得られました。
 社内で実施したOJTとOff-JTは、研究開発のベテラン社員(40代の男性)とサービスエンジニアのベテラン社員(50代の男性)の2人がそれぞれ担当し、社外のOff-JTは、専門研修機関などで実施しました。
 また、訓練カリキュラムの実施項目は当社で設定し、申請様式への整理や書込みは高知県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の協力を得ましたので、大変助かりました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 訓練を終了した現在、大変だったと思うのは、社外の専門研修機関が関係するOff-JTの計画を当社の都合で変更したことです。このため、社内で同等の効果があるOJTに置き換えて計画を修正しました。また、Off-JTの時間が減りましたが、Off-JTの計画に余裕があったので、結果的に問題はありませんでした。

4.制度の活用による具体的な効果

 ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用して感じたのは、自社の人材育成・研修体制を構築できたことに加え、国の助成金を活用することによって、訓練にかかったコスト負担を軽減できたことでした。
 当社では、今回のような訓練を実施するのは初めてでしたので、最初は不安だらけでしたが、高知県地域ジョブ・カードセンターの 制度普及推進員から懇切丁寧なアドバイスやフォローがありましたので、安心して取り組むことができました。これから、ジョブ・カード制度の活用を検討しているのであれば、「まずは、チャレンジすることだと思います」。
 今回の訓練によって、何よりもいい人材とめぐり合えましたので、機会があれば、今後も是非、再活用したいと思います。
 同じ業界の他企業をみると、ジョブ・カード制度の存在を知らない企業が多いようですが、ジョブ・カード制度を活用するメリットを知れば、多くの企業が活用するのではないかと思います。

(平成24年2月現在)

有期実習型訓練の概要

PDFダウンロード

有期実習型訓練の概要