企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社コムテック

会社概要

所在地: 和歌山県和歌山市
業種: 卸売・小売業
資本金: 1,000万円
従業員数: 21人
URL: http://www.komura-g.jp/
komtech/

訓練概要

訓練コース: 福祉用具・介護消耗品販売業務育成コース
職種: 営業員
訓練生数: 1人(訓練終了後に正社員採用)
期間: 平成22年8月~12月
訓練種別: 有期実習型訓練(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社コムテック
Off-JTの実施風景

 平成20年の夏以降、世界経済は急速に後退し、私たちを取り巻く環境は、かつてない大きな変革を余儀なくされました。 このような状況のもと、企業として日々進化し続けるためには、「経営資源である人材の育成による企業グループの組織力の強化・結集を高め、この大きな変革期を乗り超えるための策としていかなければならない」と考えてきました。
 こうした状況のもと、和歌山商工会議所の和歌山県地域ジョブ・カードセンターのジョブ・カード制度普及推進員の方が当社を訪問し、ジョブ・カード制度についての説明を受けたことから、当社の経営理念の柱である人材育成の具体的な強化策になると考え、この制度の活用に踏み切りました。

2.具体的な取組内容

株式会社コムテック
OJTの実施風景の実施風景

 従来の職業訓練の「仕上り像」は不明確であり、ランダム的なOJTが中心となっていました。
今回は、計画の作成段階から和歌山商工会議所の訓練コーディネーターの方から指導や助言をいただき、以下を留意点にして訓練実施計画を具体化しました。

(1)訓練実施計画の具体化に当たっては、教育担当者に加え、現場の中堅社員などの4人も訓練指導者としての参加を呼びかけ、合計5人で適正な教育内容の作成と教育活動の社内コンセンサスの向上を図りました。

(2)有期実習型訓練のOJTは567時間、Off-JTが126時間の合計693時間とし、4カ月間の期間を設定しました。

(3)Off-JTの内容は、OJTを行うために必要な基礎知識とし、OJTがより効果的となるように留意しました。
 また、メーカーで実施している定期的な集合研修も活用し、「幅のある基礎知識習得」と外部施設での他社の社員との交流などを通じた社外の空気に触れることによる「企業帰属意識」の認識化にも繋げました。

(4)OJTの科目には品質管理や製品管理、作業管理の補助業務を加え、管理的要素も加味した内容としました。

以上の内容を盛り込んだ訓練スケジュールカレンダー(月間、週間訓練予定表)を作成し、訓練の精度の向上を図りました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

(1)ジョブ・カード制度の訓練基準に沿った訓練実施計画の作成
訓練カリキュラムや訓練時間割、評価シート、各申請書等々の書類が多いので、困惑しましたが、和歌山商工会議所の訓練コーディネーターの方による親切、丁寧、かつ、きめ細かい支援で乗り超えられました。

(2)ジョブ・カード制度の求める社内訓練体制
ジョブ・カード制度の特徴である「訓練期間中の時間とOff-JTとOJTとを密接に結びつけた実践的な教育訓練形態」を理解し、具体的な訓練方法に中堅社員の参加を得た話し合いを重ね、職場の自主性のある訓練体制づくりを行いました。

(3)訓練時間とルーティーン業務量の兼ね合い
ジョブ・カード制度の求める指導は「訓練生に張り付け」となるので、ルーティーン業務の支障軽減策として複数の指導員で担当することにより、訓練の分担化を図りました。

(4)訓練を実施するための証憑書類などの作成管理(指導者レポート、訓練日誌、写真撮影、訓練日程表、申請書類)
担当者や訓練生への業務としての意識付けを行いました。

4.制度の活用による具体的な効果

 ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用して感じたことは、以下のとおりです。

(1)指導者自身が「教えるための再勉強」で自己スキルが深まった。

(2)指導者同士の話し合いなどで社員間のコミュニケーションの向上を図れた。

(3)在籍社員も訓練に関心を寄せ、「自分たちも受けたい」との声が上がるなど、社員の学習意欲が高まり、在籍社員の教育に繋がった。

(4)訓練の検討を進める中で、社員から「会社の方向性や方針などに全社的なベクトル合わせの必要性の提案など、社員の自主的な管理意識が芽生えた。

(5)訓練日誌や指導者レポートの作成は、日常業務の中で社員の報告方法や提案方法に活かされ、「報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)」の精度を高める媒体に進化した。

(6)評価シートを加工して「業務査定表」を作成し、公平な人事考課に寄与した。

(7)キャリア形成促進助成金の受給により、教育コストの軽減を図れた。

(8)公的な助成金システムの勉強になり、似たような助成金の活用素地が得られた。

 当社をはじめ、(株)コムラ、(株)すまいるケアーサービス、小村産業(株)のコムラグループ企業の各社では、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を積極的に活用し、新入社員の効果的な教育による「キャリア形成の充実」「教育体系の確立」や「在籍社員の教育強化への波及による従業員自らの意識改革、社員間の絆の強化」など、多くの成果に結びつきました。
 コムラグループ企業のうち、(株)コムラでは「硝子建材営業業務育成コース」、(株)すまいるケアサービスでは「営業(住宅改修および福祉用具)人材育成コース」、小村産業(株)では「施工管理・営業(ビル用サッシ、板硝子ガラス)人材育成コース)」を共に有機実習型訓練で訓練生1人ずつを対象にして実施。いずれも4カ月間の訓練終了後には、全員を正社員として採用しました。
 また、和歌山県地域ジョブ・カード運営委員会で当社の小村社長による「ジョブ・カード制度活用の成果について」との演題で講演をさせていただいたところ、参加者からの好評を得ました。

(平成24年3月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要

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