企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社アフィス

会社概要

所在地: 広島県広島市
業種: 生活関連サービス・娯楽業
資本金: 1,000万円
従業員数: 86人
URL: http://www.numaji.com

訓練概要

訓練コース: 自動車教習員養成科、総合事務員養成科、営業補助養成科
職種: 営業員
訓練生数: 8人(終了後に正社員採用)
期間: 平成22年3月からこれまで5コース終了(いずれも6カ月間)
訓練種別: 有期実習型訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社アフィス
教材で学習する訓練生

 当社は昭和54年、自動車教習所として自動車教習や免許保持者への再教育、運転に関する適性診断など行う会社として設立しました。教習生に対して確かな運転技術や関連法規を指導する指導員の育成には、これまでも常に心を砕いてきました。
当社がジョブ・カード制度の有期実習型訓練を知ったのは、広島商工会議所の地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方に活用を薦められたのがきっかけです。
 当社では従来、最初から正規社員として採用するのではでなく1年間の有期雇用の後、人格や能力、実績などを勘案したうえ、正規社員登用をしてきました。このためジョブ・カード制度の有期実習型訓練は、当社にとってまさに的を得た制度でしたので、この制度の活用を即座に申し出ました。
 ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用することの目的としたことは、以下の3点です。
 

(1)職位や職務の要件を明確にする。

 

(2)評価方法や評価基準を明確にする。

 

(3)現在の社内での教育体系の見直しを図る。

 特に、社員の約半数を占める契約社員の正社員化を図るために、評価シートの効用(公平性や客観性)に期待しました。
 当初は、提出書類の多さに戸惑いましたが、広島商工会議所の制度普及推進員の方の支援を受けられましたので、訓練カリキュラム、評価シート、訓練計画表および実施計画申請書などの作成から申請、雇用・能力開発機構の認定が得られるまで、大変お世話になりました。

2.具体的な取組内容

株式会社アフィス
実技指導を受ける訓練生

 当社の業務は、1.自動車教習指導員業務、 2.総合事務業務、3.営業業務に分かれますが、 第1回目の有期実習型訓練は、自動車教習指 導員養成コースから始めました。
 教材で学習する訓練生 以後、現在までに3職種、5コースを実施(いずれもキャリア・アップ型、訓練期間は6カ月間)し、訓練終了後、合計8人を正社員としました。
 平成24年度も3職種で、6人を対象とした有機実習型訓練を計画中です。
 この有期実習型訓練を実施するためのカリキュラムの内容は以下のとおりです。
<自動車教習指導員コース(470時間)>
 
(1) Off-JT(130時間)
1)学科

1.経営方針や訓練概要、評価方法など の説明

2.コミュニケーション、報・連・相

3.教習事務の概要

4.教則・関係法令に関する知識

5.技能教習法、学科教習法の概要

6.技能・学科の項目別指導方法

7.運転適性検査

8.教習指導員の責務・心構え

2)実技

1.自動車の運転技能、構造

2.自動車の取扱方法、指導技術

3.教習方法の見学

(2) OJT(340時間)

1)コミュニケーション、教習生への対応

2)教材準備、スケジュールの作成、 進捗管理

3)仮免許試験補助、運転技能指導補助、路上教習指導補助、実技試験補助訓練カリキュラムの作成に当たっては、運転技能は当然必要ですが、訓練生への指導では、コミュニケーション能力が要求されますので、OJT、Off-JTともに、訓練時間をしっかりと確保しました。また、評価シート(専門的事項)の作成に当たっては、日本版デュアルシステム評価項目の中から必要な項目を選定しました。

<総合事務職補助コース(449時間)>
(1)Off-JT(109時間)
1)学科

1.経営方針、訓練概要、評価方法などの説明

2.コミュニケーション、ビジネスマナー、接客応対

3.人事・雇用関係の基礎知識、給与・教育訓練関係、社内文書管理

4.会計ソフトの基礎知識

2)実技

1.顧客とのリレーションシップ

2.ビジネス文書の作成、データ整理

3.個人情報保護と文書管理

(2)OJT(340時間)

1.受付・電話応対の実践

2.社内概要文書作成、顧客管理評価シート(専門的事項)の作成に当たっては、日本版デュアルシステム評価項目の中から必要な項目を選定しました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 平成23年度からは、新たに「事業内職業能力開発計画」を作成しなければならなくなりましたので、提出書類が増えました。
 これについては、広島県職業能力開発協会のアドバイザーの方の支援がありましたので、期待どおりの内容の計画ができました。
今後はこの計画をベースとして、更に中身の濃いものにする予定です。
 また、訓練終了後のキャリア形成促進助成金の支給申請についても、提出書類が多かったのですが、広島商工会議所の制度普及推進員の方からの支援のもとに、完了することができました。

4.制度の活用による具体的な効果

 有期実習型訓練の終了後、キャリア・コンサルティングを実施し、その結果をジョブ・カードにまとめることは、以下のような3つのメリットがあり、訓練生にとっても企業にとっても非常に有意義でした。

(1)訓練期間中に身に付けた自信と今後の課題が明確となったこと。企業にとっては、今後の教育・人材育成のポイントが明確になり、訓練生本人は目標が明確になった。

(2)正社員としての決意表明が文章化されること。訓練生本人も、今後は企業の中核を担う正規社員としての自覚を持つこととなった。

(3)訓練指導者も、改めて自分の職務や職業能力の要件を確認することとなったので、全社的にモチベーションのアップにつながった。

  このように、これまでの有期実習型訓練の実施によって、正規社員登用のための教育体系や訓練カリキュラムなどの基礎が完成し、未完成ながらも当社としての人材育成プログラムの基本形が構築できました。

(平成24年3月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要