企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社ガレージフィックス

会社概要

所在地: 石川県金沢市
業種: 卸売・小売業
資本金: 1,000万円
従業員数: 11人
URL: http://www.garagefix.com

訓練概要

訓練コース: ビジネススクール教職員科
職種: 営業員
訓練生数: 2人(2人とも正社員採用)
期間: 平成22年4月1日~11月30日
訓練種別: 実践型人材養成システム(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社ガレージフィックス
OJTの実施風景

 当社は、平成7(1995)年1月に創業し、平成21(2009)年8月に現在の株式会社に組織変更しました。
 11人いる社員の平均年齢は、35歳です。主な事業内容は、新車販売をはじめ、中古車販売、車検、修理、板金、カー用品販売、保険代理業、自動車買取、レンタカー、リース事業です。
 当社の経営理念・経営方針としては、1.時代の変化に対応し、お客様の期待に応えるためにプラスの発想で新規開拓に積極的に挑む、2.個人の経験を全体のものとし、全体の力を個人に結集して強い個性ある会社とする、3.地域環境に配慮して法令を守り、事業収益を通して社会に貢献する-ことを掲げています。
 このため、当社の人材の採用・育成についての基本的な考え方は、お客様とのコミュニケーションを大切にし、いつまでも長くお客様と付き合っていける人材、そして会社の先輩や同僚のことに配慮しながら、会社の発展に前向きに取り組んでくれる人材を育成していくということです。
 当社でのこれまでの社員の募集は、主にハローワークや求人誌に依存しながらの中途採用が中心でしたので、OJT主体の即戦力養成型でした。
 こうしたことから、当社では、ハローワークを通じて営業・整備(総合職)コースで求人を募集していました。
 これを知った金沢商工会議所の地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方から、じっくりと職業訓練を実施して必要な人材を育成・確保できるジョブ・カード制度の実践型人材養成システムについての説明を受けました。これは、当社の人材育成の考え方と合致していましたので、早速、この制度を活用することにしました。

2.具体的な取組内容

株式会社ガレージフィックス
Off-JTの実施風景

 将来の店舗運営の責任者の候補を育てる実践型人材養成システムを実施するため、金沢商工会議所から訓練カリキュラムのヒナ型などの提供を受けました。これらを基にして、訓練時間や訓練担当者などについての具体的なイメージを描きながら、社長と工場長、店長の3人で構成する責任者会議を開催して決定しました。特に、職務や教科の内容については、仕上がり像を明確にしながら、訓練生に過剰な負荷がかからないように配慮しました。
 訓練の目標は、「販売、整備に必要な知識や技術を学び、必要な資格を取得させ、これによって、将来、当社の中核となる人材を育成する」こととし、4月1日から11月末までの8カ月間の訓練期間を設定しました。
 総訓練時間数は570時間です。このうち、OJTは、接客業務や営業・商談実務、サービス実務、書類作成実務、商品車仕上・納車実務、自動車査定、保険業務実務を内容とした420時間とし、Off-JTは、人材育成プログラムや車検システム基礎、保険商品基礎、自動車査定士基礎、車検システム実務を内容とした150時間としました。
 これまでのOJTを中心とした即戦力養成型の内容を改め、OJT とOff-JTとを効果的に組み合わせた内容(7:3)とし、一貫性を持たせながら、訓練の効果が最大限に発揮されるようにしました。
 このうち、OJTは、社長が中心となって実施しましたが、現場の業務では、整備士や保険代理店などの専門的な資格を取得するために系統だった訓練が必要なことから、Off-JTについては、外部(県外)の教育訓練機関に委託して実施しました。

3.阻害要因と乗り越えるための工夫

 訓練の対象となる職種に関連した訓練を実施できる教育訓練機関は、地元の金沢市内には少なかったことから、Off-JTの約8割を県外の教育訓練機関に委託しました。しかし、当該機関での訓練日程が決まるのが遅かったので、訓練実施計画の作成に大変苦慮しましたが、金沢商工会議所の制度普及推進員の方の的確なアドバイスなどがありましたので、何とかクリアできました。
 また、訓練が終了した後のキャリア形成促進助成金の支給申請時には、当該教育訓練機関から、休日出勤手当や旅費精算などを追加しての確認や修正を求められましたので、金沢商工会議所の支援を受けながら対応しました。このため、分かりやすいフロー図の作成やポイントを絞った留意事項の提示など、教育訓練機関からは、訓練を実施する企業の立場になったきめ細かな説明が事前に欲しかったと思います。

4.制度の活用による具体的な効果

 当社では、今回の実践型人材養成システムの実施は初めての経験でした。訓練生を3人として計画しましたが、応募者が2人だけでしたので、この2人を対象に訓練を実施し、いずれも正社員として採用しました(1人の若手社員の希望により、OJT、 Off-JTとも、2人の訓練生とともに受講)。
 当社では、採用面接時には履歴書と併せて、独自に作成した「自己紹介シート」の提出を以前から義務付けています。
 これは、A4判の2枚のシート(両面刷)で、小学校から大学(または大学院)までの間で、それぞれの時代の課外活動の内容や「自分はどんな人だったか」「勉強が楽しかったのはいつか」「勉強以外で一番楽しかったのはいつか」「影響を与えた人や出来事
は何か」「自分の強み(長所)や弱み(短所)は何か」「当社が及ぼすプラス面(機会)やマイナス面(脅威)は何か」などを記載してもらうものです。
 しかし、ジョブ・カードは、求職者の自己アピールや自己の棚卸しの手段として優れていますので、記入されている内容や文章から、その人の性格や素質がよく分かります。このため、自己紹介カードに記載されていない項目については、補足的にジョブ・カードを活用しました。
 また、ジョブ・カード制度は、企業にとって、職業訓練を通じてその人となりや習熟度を見極めやすいことに加え、求職者にとっても、職場環境や仕事に対する適性を判断できますので、双方にとって、採用時のミスマッチを軽減できるといったメリットがあります。
 今回の訓練の講師は、経験豊富な店長(勤続年数:12年)が担当しましたが、それより若い社員にとっては、近い将来、自分たちも講師を務めなければならないという考えから、日々、研鑽するという意識の高揚を促進したようです。加えて、訓練生には負けられないという社員としてのやる気の醸成にも役立ったという副次的な効果もありました。
 一方、訓練生にとっては、OJTとOff-JTを組み合わせた内容でしたので、理解度が深まり、訓練生なりの工夫や応用がみられました。
 このようなことから、当社としては、今後とも、実践型人材養成システムを活用し、当社で中核となる人材を育成していきたいと考えています。

(平成24年6月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要