企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社ジーンズショップオサダ

会社概要

所在地: 静岡県静岡市
業種: 卸売・小売業
資本金: 3,000万円
従業員数: 200人
URL: http://j-osada.co.jp/web/company/

訓練概要

訓練コース: 小売店販売スタッフ養成コース
職種: 営業員
訓練生数: 13人(全員を正社員採用)
期間: 平成24年4月~9月
訓練種別: 有期実習型訓練(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社ジーンズショップオサダ
OSADA東静岡店(店内)

 当社は、ジーンズカジュアルウェアー関連の衣料品を店頭販売している会社です。取扱商品は、メンズやレディース、キッズ、雑貨などの商品を多種多様なメーカーから仕入れて、それぞれの商品特性を活かしたコーディネートを店舗内で提案するとともに、お客様への接客販売を最重要事項として取り組んでいます。
 昭和37(1962)年の創業時からジーンズを取り扱っています。この2~3年前後は、日本で初めてジーンズが生産された時期でもあります。すなわち、当社は、ジーンズの歴史とともに成長してきた会社ともいえます。
 現在は、静岡市の本部のほか、静岡県内をはじめ、埼玉県、山梨県、福岡県に合計21カ所の店舗を有しており、来春には、もう1店舗増える予定です。
 ジーンズは、丈直し(裾上げ)が必要なために、ミシンの取扱技術の習得が不可欠です。このため、ミシンを使った経験のない新入社員に対して操作方法を指導するためには、多くの時間と費用を要します。
 こうしたことから、社員教育の在り方を根本的に検討しているときに、静岡商工会議所の静岡県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方からの活用の勧めがあり、ジョブ・カード制度の実践型人材養成システムのことを知りました。この制度を活用して、社員教育のレベルアップとシステム化を実現することこそ、最善の方法と考えて取り組みました。

2.具体的な取組内容

株式会社ジーンズショップオサダ
入荷処理のOff-JT

 静岡県地域ジョブカードセンターの制度普及推進員の方の指導のもと、OJTとOff-JTを効果的に組み合わせた下記のような訓練カリキュラムを作成し、この内容に従って、13人の新規学卒者を対象とした約6カ月間の訓練(実践型人材養成システム)を実施しました。
 (1)OJT・・・・730時間
   1)採寸・丈切り (95時間)
   2)縫製作業 (190時間)
   3)販売実習 (229時間)
   4)レジ操作 (105時間)
   5)入出荷作業 (111時間)
 (2)Off-JT・・・190時間
   1)オリエンテーション・能力評価 (14時間)
   2)商品基礎知識 (21時間)
   3)接客・販売技術の基礎(43時間)
   4)レジ操作基礎 (14時間)
   5)入出荷基礎 (17時間)
   6)ミシン講習 (56時間)
   7)安全衛生 (10時間)
8)採寸・丈切り (15時間)

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

株式会社ジーンズショップオサダ
レジの取扱操作のOJT

 毎年4月には、ゴールデンウィークという繁忙期を目の前に控え、現場(店頭)からの「すぐにでも人手がほしい」という要望に人事の担当部門が負けてしまい、社会人として必要な基礎知識さえも身に付けさせることなく、4月に入社した新入社員を店頭に送り出していました。その結果、「今年の新入社員は役に立たない」といった評価が現場で続出するといった悪循環が蔓延していましたので、社内的に問題となっていました。
 次第に、「本部でしっかりと教育し、第一線の現場に配属してほしい」「店頭での新入社員に対する指導には、限界がある」などの要望や不満が本部の人事担当部門の耳にも届くようになりました。そこで、社長ほか管理職で構成する社内会議で検討した結果、専任の新人教育担当者(10人の管理職)を設けることなどを決定し、新入社員のレベルアップに取り組んでいくことにしました。

4.制度の活用による具体的な効果

 昨年までは、2~3週間かけて本部で新入社員を対象とした研修を実施し、その後は、配属する店舗に指導・教育を任せ、1年間で一人前の販売スタッフに育てることを求めていました。しかし、今年からは、OJTは730時間、Off-JTを190時間と、約6カ月間の社内教育訓練を実施しました。
 その結果、OJTの際に店頭実習に入ったとたんに、店長たちからは、「今年の新入社員は、非常に優秀だ」との褒め言葉が本部の人事担当部門に届くようになりましたので、基礎教育の大切さを改めて痛感しました。
 さらに、10人の新人教育担当者を専任とした結果、指導内容や指導方法について討議し、確認する過程では、一部あいまいだった指導内容の修正や改善が図られたうえ、新人教育担当者が事前準備などをすることによって、当人たちのレベルアップへと繋がり、会社にとっては思いがけない二重の喜びとなりました。
 私ども中小企業にとっては、社員は宝物です。優秀な人材を育てることは勿論のこと、一日でも長く、一年でも長く勤めてもらうことこそ大切です。
 そのためには、働きやすい環境づくりと、活用できる技術を身に付けられるように、会社を挙げて努力していきたいと思っています。

(平成24年11月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要