企業から寄せられた声(文字情報)

ささや株式会社

会社概要

所在地: 長野県上田市
業種: サービス業
資本金: 1,000万円
従業員数: 45人
URL: http://www.uedasasaya.com/

訓練概要

訓練コース: ビジネススクール教職員科
職種: キッチンスタッフ
訓練生数: 2人(終了後に正社員採用)
期間: 平成24年2月~6月(接客スタッフ)
平成24年4月~8月(調理スタッフ)
訓練種別: 有期実習型訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

ささや株式会社
長野県上田市にある会社の外観

 当社は、明治時代に豆腐屋として創業し、大正14年に食堂を開業しました。戦前戦後の厳しい時代も、地元のお客様に助けられながら、営業を継続してきました。
 昭和30年頃からは、結婚式場としての営業を開始しました。現在では、上田市で結婚式場、宴会場、ケータリング事業を、長野市と松本市で飲食店を展開しています。
 社員教育に関しては、質の高い内容の研修を受けさせ、それを実際の業務に活かすことを目的として実施してきました。ただし、新入社員については、特に中途入社の場合、これまでの経歴によっては、スタッフとして活躍するまでに時間がかかる社員もいます。このため、社員としての基礎を固める仕組みをどのようにしてつくるかということが当社の課題でした。
 そのようなときに、上田商工会議所の長野県地域ジョブ・カードサポートセンターの制度普及推進員の方から、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練の活用を提案されました。
 その説明を聞いた後に社内で検討し、当社の課題であった1.新入社員の能力の平準化、2.新入社員に対する入社時の最初の目的や課題の提供、3.社員のキャリア・アップの基準の明確化――を目的として、非正規の社員を対象とした有期実習型訓練(キャリア・アップ型)を実施することにしました。

2.具体的な取組内容

(1)OJT
 講師は2人の管理職が担当し、各部門の基本的な業務を訓練生に学ばせることによって、実際の業務のイメージづくりと従事するに当たっての社員としての責任感を求めました。
訓練カリキュラムや評価シートの各項目が設定されていましたので、まずは、これを覚えてほしいということから学ばせました。指導する2人の講師も、評価シートの各項目などから指導内容を検討しましたので、講師間での指導のバラツキをなくすことができました。

(2)Off-JT
 Off-JTは、人材育成を手がける上田市内の教育訓練機関に依頼し、専門の講師による社会人としての基礎についての研修を約1週間にわたって学ばせました。そのときの様子などを訓練生から報告してもらうことによって、2人の講師によるOJTの指導にフィードバックできました。このため、訓練生も研修前と研修後の取り組みに大きな変化が現れましたので、高い効果があったと思います。
 研修内容などについては、長野県地域ジョブ・カードサポートセンターの訓練コーディネーターの方にも検討に加わってもらい、相互の要望を取り入れながら調整しました。

(3)各種の申請書類の作成
 訓練実施計画の申請から助成金の支給申請までは、様々な申請書類が必要です。このため、当社だけで対応することはなかなか難しいと感じました。しかし、長野労働局の担当者や長野県地域ジョブ・カードサポートセンターの訓練コーディネーターの方の懇切丁寧なフォローがありましたので、スムーズに処理することができました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 社員教育は、当社だけで行うことに一定の限界を感じていましたので、外部の講師からの指導とリンクさせれば、より効果が高いことは認識していました。しかし、地元での外部講師を確保することがどうしても難しいことに加え、費用面などでも外部の教育訓練機関で行うことがなかなか容易ではありません。
 今回の有期実習型訓練では、地元の人材育成の教育訓練機関とマッチングしてOff-JTを実施したことによって、研修後のOJT指導の効果が高かったことに加え、費用の一部が国から助成されましたので、外部の研修を受けやすくなったといえます。
 また、必要を感じながらも、なかなか作成できなかった訓練カリキュラムは、今回の有期実習型訓練を実施したことによって、作成できたことが非常によかったと思います。

4.制度の活用による具体的な効果

 飲食業界では、比較的に離職率が高いことから、どの企業でも社員を定着させることが喫緊の課題となっています。ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用すると、費用面での負担軽減などの効果は高いと思いますが、何よりも、「人材が育つ」ことを実感できたことです。
 実務に関しては、当社で対応できても、社会人としての職業意識を学ばせることについては、当社だけではどうしても精神論になってしまいがちです。このため、当社の思いが社員に対し、なかなか浸透しないというジレンマに陥っていました。
 今回の有期実習型訓練の実施によって、職業意識についての研修を初めて外部の教育訓練機関にお願いしたことによって、訓練生が学んだことをOJTと実際の業務にフィードバックするという流れをつくることができました。これによって、訓練生についての普段では気づかないことを外部の教育訓練機関から指摘されましたので、その指摘事項を基に指導指針を検討できました。何よりも、訓練生が学んだことがきっかけとなり、大きく成長がみられたことは、有期実習型訓練の最も大きな効果であったといえます。
 今後は、中途採用の社員に対する有期実習型訓練を当社のキャリア形成の最初の研修期間と位置づけ、この期間内で学んだことを基礎に活躍してもらうことができればと考えています。

(平成24年12月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要

有期実習型訓練の概要