企業から寄せられた声(文字情報)

実業印刷株式会社

会社概要

所在地: 奈良県奈良市
業種: 製造業
資本金: 1,000万円
従業員数: 27人
URL: http://www.jitsugyo.jp/

訓練概要

訓練コース:

①DTP科、②運送業務実務科、③営業科

職種: 印刷営業員
訓練生数: 各1人(終了後に3人を正社員採用
期間: 平成22年3月~6月
訓練種別: 有期実習型訓練(①=キャリア・アップ型、②③=基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

実業印刷株式会社
OJTの実施風景

 当社は、昭和34年4月に創業し、今年で54年目を迎えました。現在の社員数は27人であり、制作部と営業部、総務部の3つの部署があります。
 以前は、モノクロ印刷が主流でしたが、最近では、カラー印刷やWEBサイトの制作業務の比重が大きくなっています。こうしたことから、制作部としては、外部からデザイン力の重要性を非常に求められるようになりました。
 このような状況のもと、当社としては、採用後の社員教育に十分な時間や教育体制をとれる余裕がありませんでしたので、どうしても即戦力の人材を求めることになりました。このため、ハローワークを通じた採用活動をしてきましたが、即戦力の人材がなかなか集まらなかったのが実情でした。

2.具体的な取組内容

 そのようなときに、当社の社長が奈良商工会議所で開催されたジョブ・カード制度に関する説明会に出席しました。制度の仕組みや有期実習型訓練の概要、訓練の終了後に国から支給されるキャリア形成促進助成金、各種の申請手続きなどの説明を聞いたところ、制度の趣旨に賛同し、当社でも活用してみようと考えました。
 そこで、奈良商工会議所に設置されている奈良県地域ジョブ・カードセンターに当社営業部の主任が電話し、「ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用した人材の採用を検討しているので、詳細な説明をしてほしい」旨依頼しました。早速、訓練コーディネーターの方が当社を訪問し、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練の仕組みをはじめ、訓練カリキュラムや訓練実施計画、評価シート、キャリア形成促進助成金などについての詳細な説明を受けたうえ、参考資料をもらいました。
 その後、訓練コーディネーターの方と打ち合わせを重ねながら、1.DTP科(キャリア・アップ型)、2.運送業務実務科(基本型)、3.営業科(基本型)、4.DTP科(基本型)の4つのコースに分けて有期実習型訓練を実施することにしました。
 当社では、有期実習型訓練に取り組むのは初めて経験することでしたので、訓練コーディネーターの方のアドバイスは、非常に役立ちました。特に、訓練実施計画や訓練カリキュラム、評価シートの検討案の作成と修正、再検討案の作成と再修正など、メールでのやりとりを繰り返しながら、雇用・能力開発機構(当時。現在は、都道府県労働局の「確認」)に何とか申請し、認定を受けることができました。
 上記の1は3月から6月までの3カ月間、2から4は、4月から7月までの3カ月間実施することにし、ハローワークで訓練生を募集しました。幸い、1と2は、計画どおりに有期実習型訓練をスタートできました。しかし、3と4は、訓練生が期限までに集まらなかったことから、訓練期間を何度か変更して再募集を重ねました。このうち、3は、8月中旬になって、やっと訓練生の募集がありましたので、スタートできましたが、4については、10月まで継続して再募集しましたが、結果的に訓練生が集まらなかったために、残念ながら中止せざるを得ませんでした。
 上記の1~3の有期実習型訓練では、終了後に、いずれも30歳前後の男性の訓練生を正社員として採用しました。訓練生の採用に当たっては、デザインの経験はなくても、「素直である」「やる気がある」などの内面性を重視し、将来的に伸びシロのある人物の採用に注力できました。
 また、制作部でデザインを担当する人材であっても、後工程である印刷や加工といった業務内容を知ってもらうことによって、印刷という業務について広く理解してもらう場をつくりました。同様に、制作部の運送業務や営業部の営業業務を担当する人材についても、当社の業務内容の全般について、理解してもらうよう工夫しました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 有期実習型訓練を実施するうえでは、訓練カリキュラムどおりに進まない場合がありました。そのようなときは、必要に応じて訓練カリキュラムの内容を一部変更するなど、柔軟に対応しました。
 また、指導者となった現場の社員に訓練の実施を任せっきりにしないで、管理者が訓練生の習熟度合いを定期的に確認し、相談しながら進めました。

4.制度の活用による具体的な効果

 当社の社員が業務の内容を段階的に伝えることによって、訓練生は理解するための時間的なゆとりを持つことができました。今回の有期実習型訓練を実施したことによって、雇用のミスマッチを防げたと思います。
当社を取り巻く事業環境が好転すれば、また有期実習型訓練に取り組みたいと考えています。

(平成25年1月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要