企業から寄せられた声(文字情報)

有限会社エルアイズコーポレーション

会社概要

所在地: 秋田県八峰町
業種: 医療・福祉
資本金: 300万円
従業員数: 8人

訓練概要

訓練コース: 介護職員養成コース
職種: 介護職員
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成23年11月~24年3月
平成23年3月~8月(2人を正社員採用)
平成24年9月~12月(1人を正社員採用)
訓練種別: 有期実習型訓練(いずれも基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

有限会社エルアイズコーポレーション
秋田県八峰町にある施設

 当施設は、平成15年10月に認知症対応型共同生活介護施設として開所しました。「私たちは、人間として生まれてきた最高の機能を最後まで活用できる人間らしい生活を、笑顔をもってサポートしていきます」ということを企業理念として掲げ、ご利用者の皆様が自立生活を地域社会で営むことができるように、側面から支援しています。
 高齢化が進む今日、ご利用者様やご家族の皆様に「笑顔」で過ごしてもらうためには、当施設の企業理念に沿った人材育成が必要不可欠だと考えていましたが、人材を確保することすら苦慮している状況にありました。
 このようなときに、大館商工会議所に設置されている秋田県地域ジョブ・カードサポートセンターの訓練コーディネーターの方から、「ジョブ・カード制度を活用し、貴施設独自の有期実習型訓練を実施することによって、介護の未経験の方であっても、優秀な人材を育成することができます」と、制度の活用を勧められました。
 この有期実習型訓練を活用するための訓練カリキュラムや評価シート、秋田労働局に提出する申請書類の作成まで支援してもらえるとの説明を受けましたので、早速、この制度を活用することにしました。

2.具体的な取組内容

 当施設では、ジョブ・カード制度について知ったことをきっかけとして、2年近く前から有期実習型訓練に取り組んでいます。
 ジョブ・カードは、履歴書と比べると、応募した方が前職で何を学んできたのかなど、登録キャリア・コンサルタントという専門家の方の第三者としてのコメントなどが分かりやすく記入されています。このため、選考の際は、より踏み込んだ内容の面接を行うことができましたので、大変良かったと感じています。
 今回実施した有期実習型訓練では、訓練コーディネーターの方の指導を受けながら、Off-JT(98.5時間)、OJT(393.5時間)、訓練期間は約4カ月間に設定しました。

(1)Off-JTについて
 講師は、当施設の管理者と代表者の2人が務めました。訓練の内容は、当施設の概要を理解してもらうことから始め、介護の基本知識や動作の習得、ニチイ学館のホームヘルパー講座の2級課程を受講するという訓練カリキュラムを作成しました。  特に、講師が実施した異常時の対応や機能訓練などを組み入れることによって、実際に仕事をしていくうえで得ることが多かったと思います。
 訓練の開始日には、訓練コーディネーターの方にも出席してもらい、訓練を実施する際の注意・留意事項や訓練日誌の記入方法などについて指導してもらいました。加えて、訓練期間中も、必要に応じて当施設に来てもらい、アドバイスしてもらいましたので、とても助かりました。
 職業能力の評価は、訓練生がこれまでの業務の振り返りをして、訓練生自身と講師の双方がそれぞれ評価するため、反省すべきことや今後の課題などを見出すことができましたので、非常に良かったと思います。こうしたことから、全ての職員を対象とした能力評価も実施しましたので、自己啓発に役立てさせることができました。

(2)OJTについて
 講師は、Off-JTと同じ2人(管理者と代表者)が担当しました。日々の業務に従事しながら、訓練生自身の職務遂行能力を振り返らせ、疑問に思ったことやできなかったことなどがある場合には、講師に助言してもらいながら反復学習することによって、即戦力になり得る力を身に付けさせられたと思います。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

(1)Off-JTで受講を予定していたホームヘルパー講座の2級課程では、能代教室の開講日が変更されましたので、訓練期間中にヘルパー講習の全課程を修了することが難しい状況になってしまいました。
 このため、急遽、大館教室に会場を変更して受講できるように、訓練コーディネーターの方のサポートを受けながら、関係機関と調整を図って訓練の変更申請を行いましたので、無事、訓練を終了できました。

(2)有期実習型訓練の実施に当たっては、講師を担当した職員とのシフト調整などが必要になりました。その担当業務の穴埋めは、シフト調整などを行いながら、正規の職員が補いましたので、訓練を問題なく進めることができました。

 これまで実施してきた新入職員に対する教育は、その場に応じて実施してきたために、教育の実施体制づくりが必要だと感じていました。今回の有期実習型訓練を実施したことをきっかけとして、新たに作成した訓練カリキュラムによって実施体制づくりができましたので、統一した教育をすることができるようになりました。

4.制度の活用による具体的な効果

 有期実習型訓練を活用した効果としては、「施設の育成は、人材の育成にある」という、当施設の基本方針に沿った新入職員に対する教育体制を確立できたことです。
加えて、以下のような副次的な効果もありました。

(1)訓練カリキュラムの確立
 訓練生が実施するOJTとOff-JTの項 目を検討したことによって、「何」を「誰」が「どのように」指導するかについて再考することができました。このため、当施設の理念に沿った介護のノウハウを習得してもらうための訓練カリキュラムを確立できました。

(2)訓練生以外の職員への波及効果
 訓練を実施したことによって、講師だけではなく、他の職員も初心に返って、自分自身の業務の進め方を見直すことができました。このため、「人に対して教えることの難しさ」や「どのように教えたら、理解を深めてもらえるのか」などについて、改めて考えることができました。

(3)訓練生の職業意識
 訓練生は、キャリア・コンサルティングを受けていますので、正社員になるための目標や正社員に登用された後の目標などを見定めているため、職業意識が高く、業務を早く習得しようとする意欲を感じることができました。

 このように、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用したことによって、かなりの効果を得ることができました。現在も、4回目の有期実習型訓練に取り組んでいますが、今後の職員の採用に当たっても、有期実習型訓練を活用し、施設のご利用者様やご家族の皆様に対するサービスの向上を図っていきたいと考えています。

(平成25年1月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要