企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社東海ソフトウェア

会社概要

所在地: 静岡県沼津市
業種: 情報通信業
資本金: 2,000万円
従業員数: 244人
URL: http://www.tokaisoftware.co.jp

訓練概要

訓練コース: IT新人研修コース
職種: プログラマー
訓練生数: 8人(全員を正社員採用)
期間: 平成24年4月~9月
訓練種別: 実践型人材養成システム(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社東海ソフトウェア
ホームページに掲載している社屋

 当社は、静岡県沼津市に本社を置くソフトウェア開発の会社です。社員の多くは技術者であり、所属するプロジェクトによっては、必要な業界知識やITスキルが異なります。
 新入社員に対する教育は、以前から取り組んできましたが、必ずしも期待した成果が出ていませんでした。新入社員は、入社してから現場に配属されるまでの約2カ月間、先輩社員が講師となって技術の指導をしてきました。しかし、講師を務める先輩社員は、自分自身の業務を抱えての兼任であるために、新入社員に対する教育といえども、自習時間が多くなりがちでした。
 より効果的な新入社員教育を考えると、外部の会社への委託も選択肢にあがるのですが、コスト面で折り合いをつけることができませんでした。そのようなときに、沼津商工会議所の静岡県地域ジョブ・カードサポートセンターの制度普及推進員の方から、ジョブ・カード制度の実践型人材養成システムのことを紹介してもらいました。
 その方の説明を聞くと、外部の会社に委託するOff-JTでの教育であっても、経費や人件費まで支援してもらえるとのことでした。このように、プロの講師に新入社員を教育してもらったうえ、コストの問題も解消できることが分かりましたので、この制度を是非とも活用しようと決意しました。

2.具体的な取組内容

 当社では、毎年新入社員研修として実践型人材養成シムテムに取り組んでいます。外部の研修会社と制度普及推進員のアドバイスを受けながら、平成24年の4月から5月下旬までの間、210時間かけてOff-JTを実施し、それ以降9月末日まで720時間のOJTとする訓練カリキュラムを作成しました。
 このうち、Off-JTでは、法人研修で実績のある外部の会社に委託しました。序盤では、社会人としての心構えやビジネスマナー、ビジネス文書の作成など、社会人になるために必要なスキルを習得させました。これは、IT業界の技術者であっても、社会人の基礎となる資質を欠いていては、良い仕事ができないからです。中盤以降は、コンピュータシステムの基礎やネットワーク、システム理論などのITの実技研修を実施しました。
 また、OJTでは、新入社員が配属されるプロジェクトの社員のうち、OJTの指導者として3人の中堅社員(勤続10年目~15年目)を任命し、厚生労働大臣の認定を受けた訓練計画に従って進めました。プログラマーとして最低限必要な業務となる調査や設計、開発、テスト、レビューの一連の流れを期間中に2セット実施しました。加えて、それに付随した進捗管理や実習レポートの提出、顧客対応実習などの訓練も行いました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 これまでの新入社員研修では、「Off-JTの期間中は、自分がどこの会社の社員なのか分からなくなるときがあった」という感想が寄せられました。その新入社員に確認すると、これは、入社してすぐに外部の研修に参加したために、当社との接点を多くつくることができなかったことが原因でした。
こうした経験を基にして、今回実施した実践型人材養成システムでは、帰社日を設定し、Off-JTの終了後に沼津市にある当社に立ち寄るようにさせたうえ、先輩の社員と交流する時間を設けたり、自主的な勉強会を開催するようにして解決しました。

4.制度の活用による具体的な効果

(1)最低6カ月間の教育計画
 これまでは、場当たり的な教育といってもおかしくない新入社員教育でした。しかし、実践型人材養成システムを活用したことによって、計画を立てて教育する仕組みができました。現在では、「次回の訓練は、このようにしていきたい」という改善の方向がみえてくるようになりました。

(2)プロの講師による指導
 Off-JTでは、教えることを専門とした会社に委託しましたので、自前で新入社員に対する教育を実施した頃と比べると、新入社員の知識も向上してきています。

(3)体系的な訓練カリキュラム
 Off-JTを外部の会社に委託したことによって、当社だけでは実現できない講義を受講させることができました。

(4)社外にも仲間ができる
 他社と合同で行ったOff-JTによって、同じ時期に社会人になった社外の仲間ができました。これは、お互いに刺激し合い、悩みや課題を共有できる仲間に恵まれる貴重な機会になりました。

(5)OJTの記録が残る
 これまでのOJTでは、先輩社員の隣で仕事を覚えさせたり、課題を解決させたりするような状況にありました。しかし、今回の訓練では、計画に基づいて実施し、訓練日誌という記録を残すことによって、訓練生の成長を確認しながら、方向性をもって指導することができました。

(6)成果の「見える化」
 OJTの成果は、ジョブ・カードによって評価されます。自分自身が実施できるようになったことが可視化されましたので、新入社員にとっては、さらに成長しようとする高いモチベーションの維持に繋がりました。また、OJTの指導者は、「新入社員を育てることができた」という自信に繋がり、人を育てることの大切さを自覚できるようになりました。

(7)経費負担の軽減
 訓練の終了後にキャリア形成促進助 成金を活用したことによって、新入社員教育に係る経費の負担を軽減できました。

(平成25年1月現在)

実践型人材養成システムの概要

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有期実習型訓練の概要