企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社ナガツカ

会社概要

所在地: 茨城県古河市
業種: 卸売・小売業
資本金: 1,000万円
従業員数: 21人
URL: http://www.nagatsuka.com/

訓練概要

訓練コース: 営業業務コース、印刷技術・営業コース
職種: 営業員
訓練生数: 4人(終了後に2人を正社員採用、2人は訓練中)
期間: ①印刷技術・営業コース 平成24年4月~7月(1人を正社員採用)
平成24年11月~25年3月(1人が訓練中)
②営業業務コース
平成24年7月~11月(1人を正社員採用)
平成25年1月~5月(1人が訓練中)
訓練種別: 有期実習型訓練(いずれも、基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社ナガツカ
茨城県古河市にある社屋の外観

 当社は、首都圏に近い茨城県古河市にあり、昭和33年の創業以来、複写サービスとオフィス環境整備の業務を行っています。
 社長の人生訓である「感知感動」を社訓とし、「氣づく力を大切に、感じたものを素直なこころで知り、学ぶ」との思いを具現化するために、社員教育に力を入れています。
 また、2年前の東日本大震災の経験から、会社の存在意義を「人と人をつなぐ情報活用の推進・サポート」と位置づけたうえ、社員の意識改革にも注力しています。
 このように、社員教育と意識改革に力を注ぎながら、社員間のコミニュケーションの豊かな社風のもと、社員一人ひとりの魅力を活かす目標設定や達成の仕組みを構築し、低エネルギー・高付加価値商品の普及とサービスに努めている会社です。
 ジョブ・カード制度の有期実習型訓練のことを知ったのは、結城商工会議所の茨城県地域ジョブ・カードサポートセンターの制度普及推進員の方から紹介されたのがきっかけでした。この制度の内容についての説明を聞くと、1.Off-JTとOJTをうまく組み合わせることにより、実践に即して訓練できる、2.社内の訓練体系の基礎を構築できる、3.国から支給される助成金によって、人材育成に必要な経費を削減できるなどの多くのメリットがあることを確認できました。
 また、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練の活用を決めた他の要因としては、1.現在の社員の教育体系をより充実したものにし
たいと日頃から考えていたこと、2.社長は、地域に対する情報発信にも積極的に取り組んでおり、古河商工会議所とタイアップしたセミナーでは、講師を務めるなど、社員教育の必要性を強く感じていたことなど、社長の社員教育にかける熱い思いがあったことも、見逃せないと思っています。

2.具体的な取組内容

 当社では、新規採用した社員に対しては、基礎的な業務知識と実践力を養成するために、社内研修を実施するとともに、社外のセミナーにも参加させてきました。今後は、新規採用の社員については、有期実習型訓練の受講を必須とすることとし、次のように取り組みました。

(1)訓練コースの設定
 当社のメインとなる業務についての専門知識と実践力を養成するために、「営業業務コース」と「印刷技術・営業コース」の2つのコースを設定しました。

(2)訓練カリキュラムの作成
 Off-JTについては、業務知識や業務実践知識、関係法令などの業務遂行に必須となる項目を盛り込むとともに、実技も重要視しました。
 OJTについては、実務能力を高めるために、業務全般について実習できるように訓練項目を幅広く網羅しました。
 訓練時間は、新規採用した社員を対象とした訓練となるように、Off-JTは、125時間、OJTは500 時間に設定しました。

(3)訓練開始に当たっては、訓練生に対し、有期実習型訓練の趣旨や訓練の内容などについて十分に説明しました。

(4)訓練日誌は、日々記録させ、講師が内容を確認しました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 新規採用した社員を対象とした研修は、従来から実施してきましたが、有期実習型訓練の期間は、長期間となるために、期間内にどのような内容の訓練を計画すればよいのかと悩みましたが、次のように対応しました。
訓練カリキュラムの作成については、日本商工会議所の専用サイトで公開されているモデル事例を基にして、従来から実施してきた新入社員教育の訓練内容を参考にしながら、担当となった講師とともに、訓練内容を練り込みました。
 また、評価シート(ジョブ・カード様式4)の作成は、日本版デュアルシステム修了後の評価項目作成支援ツールのモデル事例を基に作成しました。この評価シートは、訓練生のみならず、他の社員の適切な評価基準としても活用できる有効なツールといえます。

4.制度の活用による具体的な効果

 有期実習型訓練は、平成24年度に入ってから活用を開始しました。平成25年2月現在では、2コースが終了し、残りの2コースは訓練中です。
 有期実習型訓練は、訓練生のみならず、当社にとっても有意義な訓練となっています。具体的には、以下のようなことです。

(1)ジョブ・カードを作成することによって、訓練生にとってはキャリアに関する棚卸となり、訓練生自身の今後の目標設定に大いに役立つとともに、当社としても、人事面などで大いに参考とすることができました。

(2)訓練カリキュラムの作成に当たっては、これまでの社内研修を見直す機会となったうえ、講師を担当した社員の意識の向上を図ることもできました。

(3)評価項目の選定に当たっては、改めて社員を評価することについて考える機会をもつことができました。また、社内での評価基準を整えることもできました。

 当初、有期実習型訓練の実施に当たっては、非常にハードルの高い制度だと感じていましたが、1つひとつの課題をクリアしていくなかで、上記のような効果をあげることができました。このため、当社としては、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を今後、新規採用する社員の必須の訓練と位置付けて取り組んでいくことにしています。

(平成25年2月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要