企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社エムセック

会社概要

所在地: 広島県三原市
業種: 情報通信業
資本金: 2,000万円
従業員数: 72人
URL: http://www.msec.co.jp/

訓練概要

訓練コース: ビジネススクール教職員科
職種: スポーツクラブ指導員
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成22年1月~4月
訓練種別: 有期実習型訓練(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社エムセック
OJTの様子

 当社は、昭和60年12月に創業した会社です。広島県の三原市近郊でのコンピュータシステムの販売・システム開発に始まり、ネットワーク構築とコンサルティング、EU(End User)支援〔=お客様に使い勝手のよい支援〕に至るまで、IT事業としての幅を広げてきました。
 お蔭様で、創業以来、お客様には厚い信頼を寄せてもらうようになりました。「もっと地域に貢献したい」という思いを強くし、その思いを実現するために、平成18年6月からは、健康面での事業としてフランチャイズのフィットネス(カーブス)事業を開始しました。
 この事業も、三原市で始めた後に、広島県内の尾道市をはじめ、竹原市、東広島市、広島市など9店舗、さらには、九州地区の福岡市、古賀市、北九州市までに店舗網を拡大し、現在では、12店舗を展開しています。
 従業員は、総勢で72人(うち、フィットネス事業は47人)です。フィットネスカーブスのスタッフは、全員が女性ということが特徴です。
 カーブスの特徴としては、1.運動に苦手意識を持っている方でも、自分のペースで手軽にできます。そして、20代から90代までと、幅広い年齢層の方に利用してもらっています、2.1回当たりに要する時間は、わずか30分間です。予約は不要ですので、買い物帰りの主婦など、好きな時間帯に利用してもらっています、3.会員もスタッフも、全て女性だけですので、男性の目を気にすることなく利用してもらっています。このように、カーブスは、ご近所感覚の体操教室なのです。
 当社では、スタッフを採用するに当たり、「人の喜びを自分の喜びにできる人」「お客様のためにチャレンジし続けられる人」「本気になれる仕事を探している人」を求めています。そして、入社後は、「情熱と高い技術をもち、マネジメントもできるプロのコーチ」を特別な基礎研修プログラムで養成し、その後も店舗で実践研修しています。
 当社では、新規にオープンする店舗のために人材の確保が急務でしたので、頭を悩ませていたところ、広島商工会議所の広島県地域ジョブ・カードセンターの制度普及員の方が当社を訪問した際に、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練について紹介してもらいました。
 この制度の詳細についての説明を聞いた
 ところ、OJTとOff-JTを効果的に組み合わせた訓練カリキュラムに沿って実施する有期実習型訓練は、当社が考えていたカーブスの非正規のスタッフを対象とした研修にピッタリ合うと考えましたので、この訓練を活用することを即座に決めました。
 この制度を活用した背景には、昨今、メタボの予防や防止に注目した特定検診、保健指導が開始されましたので、国民のメタボへの関心度が非常に高くなり、「健康面での地域貢献を目指す」という当社が考えていた企業姿勢に合致し、それに対応する人材の確保と人材の教育があげられます。また、「幸いにも、この制度普及員の方は、登録キャリア・コンサルタントの資格をもっていましたので、当社でキャリア・コンサルティングを実施し、訓練生として推薦してもらいました。

2.具体的な取組内容

 今回の有期実習型訓練のOJTは340時間、Off-JTは90時間の合計430時間とし、約6カ月間の期間を設定しました。訓練実施計画や訓練カリキュラムなどの提出書類の作成に当たっては、広島県地域ジョブ・カードセンターの制度普及員の方の懇切丁寧な支援がありましたので、期限までに必要な手続きを進めることができました。
 店長の指導による運営マネジメントや安全管理、筋力トレーニング、ストレッチ、有酸素運動の実務を習得するためのOJTでは、統括マネージャーとマネージャー、各店舗の店長が指導担当者を務めました。カーブスのスタッフとして、よりよいサービスを提供していくためには、カーブスが実際に「どのようなお客様に、どのようにサポートし、どのように喜んでもらっているのか」を知ってもらうことを中心としました。また、Off-JTでは、カーブス研修センターでの基礎研修プログラムを受講させ、カーブスの歴史などの基本研修から、運動生理学や生活習慣病、関節痛などの健康の基礎知識の研修をはじめ、運動指導の研修、安全衛生研修、運営マネジメント研修など、一人前のファットネスインストラクターとしての知識や技術の習得に努めさせました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 上記のように、当社では、これまで有期契約社員を対象とした有期実習型訓練を10回実施してきました。
 指導担当者については、カーブスのフタッフの中からマネージャーと店長などの役職者に限定して人選しました。しかし、どの指導担当者も、店舗の新規オープンが絡むために、日々の仕事が忙しく、自分自身の業務に従事する時間がとられることから、指導する時間の確保には苦労しました。このため、有期実習型訓練の目的や趣旨などについて指導担当者を務めたスタッフに対して十分に説明したところ、社内教育の必要性についての理解を得ましたので、実践することができました。
 また、福岡市で新規にオープンする店舗に伴う訓練生のジョブ・カードの発行については、三原本社での直接面談(キャリア・コンサルティング)ができないために、本社と福岡店を結ぶインターネット回線によるテレビ会議方式によって、広島県地域ジョブ・カードセンターの登録キャリア・コンサルタントの資格を有する制度普及員の方がジョブ・カード様式の記述の確認、コメントを記入するなど、対応については工夫しました。

4.制度の活用による具体的な効果

 これまでの有期実習型訓練を終了しての感想は、以下のとおりです。

(1)優秀なインストラクターを育成できたこと。

(2)訓練の終了後は、国から助成金が支給されましたので、研修に係るコスト負担の軽減を図られたこと。

 正社員として採用した訓練生は、約6カ月間の訓練によって、当社のカーブスインストラクターらしくなり、お客様に大変喜ばれています。また、毎日の業務を記録した訓練日誌を見ると、訓練生の日々の成長が感じられましたので、指導担当者も、訓練生の長所と短所を理解するうえでとても役立ちました。
 既に10回の訓練実績(うち、2回は現在も訓練中)があるように、育成・教育システムを構築できましたので、「スタッフの成長は、当社の成長」と考えている当社にとっては、何よりも大きな収穫だったと思います。特に、広島県地域ジョブ・カードセンターの制度普及員の方の協力なしではなし得ませんでしたので、この制度普及員の方には大変感謝しています。
 これまでは、キャリア・アップ型の有期実習型訓練だけしか実施してきませんでしたので、今後、新入社員を採用するときは、有期実習型訓練の基本型をキャリア・アップ型と併せて活用したいと考えています。

(平成25年3月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要