企業から寄せられた声(文字情報)

有限会社ふかた

会社概要

所在地: 鳥取県八頭町
業種: 製造業
資本金: 500万円
従業員数: 22人

訓練概要

訓練コース: 縫製業務育成コース
職種: 縫製工
訓練生数: 4人(終了後に3人を正社員採用)
期間: 第1回・平成22年2月~5月
第2回・平成22年3月~6月
第3回・平成22年7月~10月
訓練種別: 有期実習型訓練(いずれも基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

有限会社ふかた
社屋の全景

 当社は、昭和50年3月に創業した婦人・子供服、紳士下着などの縫製会社です。経営に当たっては、社員の団結力を基にして、高品質の製品を納期厳守で納品することに力を入れてきました。
 人材の確保・育成については、平成9年度から現在に至るまで、外国人研修事業に取り組んできました。
 それ以前は、日本人のみの雇用でした。当社の社員の高齢化に伴って、若い新入社員を採用してきましたが、短期間で退職してしまうことが多かったために、日本人の社員の確保が難しかったことから、即戦力になる外国人研修事業に取り組んだという経緯があります。しかし、この取り組みでは、言葉の問題とともに、技術面でのレベルの低下などがみられましたので、いくら技術指導しても、期間が3年間に限られているというデメリットがありました。
 こうした中で、日本人の社員を確保したいと思っていたところ、鳥取商工会議所に設置されている鳥取県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方から、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を紹介されました。
 たとえ縫製の未経験者であっても、訓練を通して真剣に学ばせたうえ、技術を習得させることによって雇用の促進に取り組みたいと考えていましたので、早速、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用することにしました。

2.具体的な取組内容

 OJTとOff-JTの訓練カリキュラムの作成に当たっては、鳥取県地域ジョブ・カードセンターの訓練コーディネーターの方の指導を受けながら、どのように訓練を進めれば、当社のミシンに早く慣れてもらえるかということを考慮しました。その結果、ミシンの基礎知識の習得をはじめ、材料(生地)の種類や特徴、用途に関する知識の習得、ミシンによる縫製の実習、仕上げ加工などを盛り込みました。
 訓練期間は約3カ月間(66日)に設定し、訓練時間の合計は528時間としました。このうち、Off-JTは113時間(21.4%)、OJTは415時間(78.6%)です。
 Off-JTの講師は社長が担当し、OJTについては、習得した技術に関する業務の経験年数や作業工程などを考慮し、勤続15年以上の班長を務めている社員(2人)が講師を担当しました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 当初は、申請書類の作成に不安がありましたが、鳥取県地域ジョブ・カードセンターの訓練コーディネーターの方に何度も不明な点についての質問に答えてもらうなど、親切な指導がありましたので、何とか作成することができました。
 訓練を実施するうえで最も困ったことは、縫製について未経験の訓練生をどのように指導するかということです。このため、ミシンに対して愛着が湧くように、Off-JTではミシンの構造や糸の通し方、生地の扱い方など、一つひとつの役割を理解できるように、細かく、そして丁寧に指導しました。 また、OJTでは、針の取り付け方や糸の通し方などの基本から指導し、基礎縫いから始め、訓練生の技術の習得状況を把握しながら、レベルアップを図っていきました。

4.制度の活用による具体的な効果

 これまでに有期実習型訓練を3回実施し、3人を正社員として採用したことにより、以下のような効果がありました。

(1)ジョブ・カードは、キャリア・コンサルティングを実施した結果として、通常の履歴書や職務経歴書に比べて求職者に関する情報が詳しく記載されているので、分かりやすくて非常に良かった。

(2)訓練期間中に訓練生の適性を判断できたので、雇用のミスマッチを防止できた。また、訓練日誌によって指導内容を確認したので、訓練生の技術の習得状況を把握できた。

(3)訓練期間中は、訓練生の技術の習得に対する意欲がみられたので、指導する側の講師も、細かい基礎的なことから徐々に訓練生を指導することができた。

(4)訓練終了後の評価シート(ジョブ・カード様式4)による職業能力の評価によって、訓練の成果を訓練生と講師の双方で確認できた。

(5)訓練生の真面目な取り組み姿勢がみられたので、正社員雇用へと繋がり、当社にとっては、よい成果が得られた。

(6)有期実習型訓練を終了した後に国から支給された助成金によって、当社の経費負担の軽減に繋がった。

(平成25年3月現在)

有期実習型訓練の概要

PDFダウンロード

有期実習型訓練の概要