企業から寄せられた声(文字情報)

有限会社多積商店

会社概要

所在地: 徳島県小松島市
業種: 卸売・小売業
資本金: 300万円
従業員数: 8人

訓練概要

訓練コース: LPガス販売一般事務員養成コース
職種: 一般事務員
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成23年8月~12月(訓練生:1人)
平成22年5月~9月(訓練生:1人)
訓練種別: 有期実習型訓練(キャリア・アップ型) )

1.制度の活用に取り組んだ目的

有限会社多積商店
OJTの実施風景

 当社は、徳島県の小松島市で酒類の販売とプロパンガス、家庭用燃料、保安業務、米穀、その他日用品の販売などを行っている会社です。
 これまでの当社での人材確保の方法は、主にハローワークを活用し、中途採用者などを補充してきましたが、採用してもなかなか長続きしないために困っていました。そのときは、プロパンガスに係る仕事を専門にする社員が必要だったのですが、ハローワークで求人募集して実際に採用しても、仕事の内容が分からないということで、採用時のミスマッチが多かったからです。特に、プロパンガスに係る仕事は、専門的な知識が必要ですし、覚えることがたくさんあります。
 当社では、近い将来、退職者が出ますので、その後任者をみつけるために、何か良い方法はないかと模索していたところ、小松島商工会議所に設置されている徳島県地域ジョブ・カードサポートセンターの制度普及推進員の方から、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練についての説明を受けました。
 その説明を聞くと、1.有期実習型訓練では、当社が求める能力を身に付けさせるためのOJTとOff-JTを受けさせる、2.訓練を実施するためのカリキュラムは、当社と相談したうえ、制度普及推進員の方に作成してもらえる、3.この訓練によって、採用時のミスマッチがなくなり、希望する人材を採用できる、などといったことが分かりましたので、早速、有期実習型訓練を活用することにしました。

2.具体的な取組内容

 当社では、これまでに2回、有期実習型訓練を活用し、2人を正社員として採用してきました。
 訓練全体の実施時間数は、1回目が330時間、2回目が385時間で、いずれも約3カ月半の訓練としました。
 OJTでは、得意先営業などの営業活動実務を中心に、事務所内での来客対応や電話対応などの接客サービス実務、会計ソフト入力などの事務関連実務を実施しました。いずれも、日常業務の中で、社内で指導できるように、講師は2人体制で実施しました。特に、立場や持ち場に応じた個人、グループでの指導を段階的、かつ体系的に、これまでの経験を活かして業務に密着した指導を行いました。
 また、Off-JTでは、当社での事務関連や安全衛生管理の学科以外にも、高圧ガス保安協会による第二販売主任者講習、外部の民間企業でガスの保安やLPガスの取り扱いなどの専門的な知識を習得させたうえ、とくしま産業振興機構でのワードやエクセルの基本的な使い方の習得、プレゼンテーション資料やビジネス文書の作成について習得するための講座を受講させました。
 当社のような中小企業では、何もかも社員に実施してもらわなければなりませんので、いろいろなことができると、その社員に安心して仕事を任せられると思ったからです。当社だけでは、今回のような研修は思いつきませんでしたし、上記のような外部の講座があることも知りませんでした。こうしたことは、徳島県地域ジョブ・カードサポートセンターの制度普及推進員の方に教えてもらったうえ、指導してもらいましたので、大変よかったと思います。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 これまでは、新たに社員を採用し、その社員を特定の社員が指導するということは、指導する社員にとっての時間的、精神的な負担を考えると、なかなかできませんでした。しかし、有期実習型訓練を実施するための訓練カリキュラムを作成してもらったことにより、有効な時間の使い方や外部での講座を受講させたことによって、講師を務めた社員の精神的な負担を軽減できました。
 また、当初は、訓練実施計画などの徳島労働局への申請手続きに手間がかかり、非常に難しいと思っていましたが、徳島県地域ジョブ・カードサポートセンターの制度普及推進員の方からの指導、アドバイスがありましたので、思った以上にスムーズにできました。

4.制度の活用による具体的な効果

 ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用して感じたことは、①採用時のミスマッチが解消され、希望する人材を採用できた、②1人の訓練生に対し、2人の社員が講師となって指導したことによって、内容の濃いOJTを実施できた、③講師を務めた社員以外の社員も、訓練生との関わりができた、④外部での講座を活用したことによって、多面的な能力を育成できた、ということです。
 今回の有期実習型訓練を実施したことにより、講師を務めた社員以外の社員にとっても、「指導することの難しさや重要性」「担当業務の振り返りと再認識」に繋がりました。加えて、緊密なコミュニケーションによって、社員間のチームワークが良くなったうえ、店舗に活気が生まれましたので、自社力を高める結果に繋がったように思いました。これこそが、一番大きな効果であったと思っています。

(平成25年4月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要