企業から寄せられた声(文字情報)

有限会社アイアイささぐり

会社概要

所在地: 福岡県篠栗町
業種: 卸売・小売業
資本金: 300万円
従業員数: 34人
URL: http://www.satsumaseinikuten.com

訓練概要

訓練コース: 経理実務基礎コース
職種: 経理事務員
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成24年4月~7月
訓練種別: 有期実習型訓練(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

有限会社アイアイささぐり
Off-JTの実施風景

 当社では、平成7年より、地域密着を経営の柱として営業しています。
 商品を販売することはもとより、地域に生かされている私どもにとっての店づくりは、地域をはじめ、行政と学校、住民を繋ぐ大切な役割があると思っています。日頃のニュースや地域の催し、話題を素材にしたコミュニティの場は、一昨年3月の東日本大震災が教えてくれたように、これからの日本の国づくりには欠かせないものであると思っています。その思いを明日に託す努力が求められていますので、当社としても、微力ながら対応していかなければならないと思っていました。
 そのために、社内の教育環境や労務管理の充実を図ることからスタートしました。今日まで、家族やスタッフに支えられてきた店ですが、スタッフへの配慮や教育環境の不十分さを今更ながら感じているところです。お客様と地域の皆様に愛されるためには、当社で働くスタッフのスキル、思いや願い、個性が活きる店づくりにシフトし、双方向に楽しむこと(地域の皆様に愛される店にするためには、店のスタッフとお客様が一緒になって楽しみながら、買い物ができる店に育てること)が大切だと思います。
 そこで、労務管理を充実し、スタッフが働きやすい職場づくりへの努力が当社に求められているところでした。
こうしたことから、人材育成の具体的な仕組みや方法について検討していたところ、知人の紹介によって、福岡商工会議所に設置されている人材育成を支援する拠点としての福岡県地域ジョブ・カードセンターとの出会いがありました。

2.具体的な取組内容

 これまでは、経理・事務作業は、経営者が行ってきましたが、スタッフの増加に伴って、労務管理に重点を置きながら、経理と事務作業の分担を図ることにしました。このために求人を募集した結果、未経験者の採用でしたが、経理事務の基礎を一から学ばせるための
 訓練カリキュラムを組み、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を実施しました。
 訓練期間は4カ月間とし、店長が講師を務めました。Off-JTとOJTの内容は、以下のとおりです。
≪Off-JT(105時間)≫

(1)学科
ビジネスマナー基礎に重点を置きながら、電話対応や顧客対応、簿記基礎等々について学習させたうえ、それらの結果を分析し、自己評価と企業評価を重ねたうえ、講師を務めた店長と訓練生の双方で反省し、その後の訓練に活かしました。

(2)実技
コンピュータを操作するための基本知識やオフィスアプリケーションを活用した表計算や貸借対照表などの作成に重点を置いて、会計ソフトを活用する訓練を実施しました。


 ≪OJT(417時間)≫

(1)毎日、作業するための取引先納品書・請求業務を行い、取引先の業者やお客様の名前を憶えることに重点を置きました。

(2)簿記や現金預貯金、入荷商品の納品伝票等々をチェックし、取扱商品を憶えさせることを重点的に行いました。

(3)現金預貯金に関する補助業務や振り込み等々、重責を担う業務も訓練の一環として行いました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 毎日の業務は、整理整頓に始まり、整理整頓に終わります。このことは、私生活でも同じことだと思います。
 当社での事務作業には、電話対応や各部の伝票処理・整理、当社の他の部門から受け持った事務処理などがあり、事務作業に終わりはないと思っています。事務作業の内容を考え、効率よく、正確な事務作業を行うことが課題でした。その解決策は、整理整頓であったように思います。このことは、一日の事務作業のプロセスを頭に描きながら、頭と机の上を整理させましたので、迅速な事務作業に心のゆとりを与えてくれたようです。
 講師としても、「木を見て、森を見ず」にならないようにしたいものですし、意識改革のきっかけとしてもよい機会となりました。
 また、当社としては、有期実習型訓練を実施するのは初めての経験でしたので、当初は大変戸惑いました。しかしながら、福岡県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方には当社を何度も訪問してもらい、大変丁寧な指導を受けました。特に、訓練カリキュラムや訓練実施計画の作成などを支援してもらいましたので、非常に心強く思いました。加えて、申請に当たっては、福岡労働局まで同行してもらったこともあり、スムーズに「確認」を受けることができました。

4.制度の活用による具体的な効果

 今回、有期実習型訓練を活用したことにより、当社としての教育方針やその方途を見出すきっかけになったほか、経営を顧みる機会としても非常によい経験だったと思います。また、国の支援・援助は、我々中小企業のバックボーンであり、新たな取り組みへの後押しにもなると思います。
 今後も、是非、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用させていただきます。

(平成25年4月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要