企業から寄せられた声(文字情報)

有限会社ボールパークドットコム

会社概要

所在地: 宮崎県宮崎市
業種: スポーツ用品店・スポーツ施設の管理
資本金: 300万円
従業員数: 12人(アルバイト6人を含む)
URL: http://www.japan-ballpark.com/

訓練概要

訓練コース: インターネット販売・店舗販売・スポーツ施設管理育成訓練
職種: 販売業務・施設管理
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成25年6月~9月
訓練種別: 若者チャレンジ訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

有限会社ボールパークドットコム
インターネット販売業務を学ぶ訓練生

 当社では、主に野球環境を取り巻く活動をしています。
 経営理念としては、下記のとおり、「交流」「貢献」「向上」の3つを掲げています。

(1)スポーツを通じて、お客様の「交流」の場を創造します。

(2)スポーツ用具販売を通し、お客様へ「貢献」できることを目指します。

(3)スポーツ用具つくり、開発を通じてお客様の技術の「向上」を目指します。

 このような経営理念に基づき、当社の主たる活動としては、下記の4つを大きな柱として取り組んでいます。

(1)JBブランド野球用品製造販売「向上」

(2)インターネットショップ運営「貢献」

(3)スポーツ施設の管理受託業務(野球場管理)「交流」

(4)NPO宮崎スポーツ振興会への支援によるスポーツ振興推進事業(企画運営)「交流」

 そこで、この経営理念に基づき、さらなる事業の拡大を図るためには、人材の育成が急務だと考えていたところ、以前、アルバイトの求人を申し込んだ企業から、ジョブ・カード制度の若者チャレンジ訓練のことを聞きました。早速、宮崎商工会議所の宮崎県地域ジョブ・カードセンターを訪問し、若者チャレンジ訓練の内容や進め方などについて教えてもらいました。
 今回、対象とした訓練生は、平成21年から採用しているアルバイト社員であり、これまでの業務としては、スポーツ施設での維持管理(グランドキーパー)を任せていました。ある程度のスキルは身に付けており、仕事に対する意欲もありましたので、今後、正社員として会社を担う人材になってほしいと希望し、若者チャレンジ訓練に取り組みました。この訓練を機に、きちんとしたスケジュール管理のもとで、経営理念に基づいた会社全体の業務についての把握と、これまでのアルバイトで培った技術をさらに伸ばすことを目的として、正社員になることで社会人としての自覚や振舞い、責任感を身に付けるために実施しました。また、指導者(講師)となる社員の意識向上にも繋がると思ったことも、実施した理由のひとつです。

2.具体的な取組内容

有限会社ボールパークドットコム
グランド整備のノウハウを学ぶ訓練生(右)

 当社の業務は、大まかに2つに分かれます。スポーツ施設の維持管理業務と店舗販売・インターネット運営です。
 今回の訓練生は、これまでスポーツ施設部に所属させており、1カ月に120時間以内のアルバイトとしての業務に取り組んでいました。スポーツ施設部の社員は、契約先の管理施設に常駐していますので、本社にある販売部門と場所が違います。この訓練生は、アルバイト採用中にスポーツ施設の常駐の専属として雇用していましたので、販売部門の業務を行ったことがありません。加えて、本部のシステムの活用やノウハウについては、一度も指導したことがない分野でした。そこで、若者チャレンジ訓練を機に、販売の訓練内容も取り入れ、業務のスキルの幅を増やし、部署の垣根を越えた円滑な環境づくりに期待しました。
 当社は、設立が平成14(2002)年と、まだ10年たらずの駆け出しの企業です。講師として指導したのは、入社7年~10年と、会社とともに育ってきた社員でしたので、訓練生を育成するためには十分と判断しました。ただし、講師となる社員も、シフト制に組み込まれていますので、訓練をスケジュールどおり円滑に進めるために、社長にも講師になって指導してもらいました。
 訓練のスケジュールを作成するに当たっては、宮崎県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方に幾度となく当社まで足を運んでもらい、期間内のスケジュールの指導をしてもらいましたので、円滑なスタートを切ることができました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 スポーツ施設の維持管理業務は、2交代のシフト制のため、訓練の期間中のシフトを調整することが大変でした。野外施設もあるため、天気に左右されることもあります。講師は、それに柔軟に対応し、晴れていないとできない業務、雨の日でないとできない業務を直前まで調整し、他の社員にも協力してもらい、細かなシフト管理を行いながら、訓練の科目を遂行できるように取り組みました。
 販売部門については、1週間に1日の設定とし、定休日の翌日を販売部門の訓練日に充てました。こうしたことにより、1週間に1日と比較的少ない時間ながらも、受注対応の件数が多いため、様々な商品の受注や発注について一とおり訓練することができました。訓練生のデスクは、講師の目が届きやすいように配置し、システム操作の画面がどのようになっているのか分かるように工夫しました。また、訓練生が受けた電話対応で分からない場面に直面したときは、お客様をお待たせすることなく、即日対応できるよう常に訓練生のそばでアドバイスしました。
 また、事業所が2カ所と異なるために、レポートや日々の訓練日誌は、講師全員と訓練生のパソコンをクラウドで結び、リアルタイムで内容の把握に努めました。

4.制度の活用による具体的な効果

 今回の訓練生は、アルバイトから正社員採用を検討している時期に、ジョブ・カード制度の若者チャレンジ訓練を受講できました。こうしたことは、当社が求める職業能力を明確にし、訓練で取得すべき職業能力を訓練カリキュラムで設定したことにより、スケジュールどおりに訓練を遂行し、成果を上げることができました。講師や当社の社員の協力のもと、訓練生は、訓練の終了後に正社員として正式に採用しました。また、国から支給される若者チャレンジ奨励金(訓練奨励金)による後押しは、中小企業にとっては、とてもありがたいことです。
 訓練を終了した後は、施設管理を行っている最中でも、販売部門に必要な業務を行うことができるようになりました。このように、スキルの幅が増えたことは、本人の仕事に対する意欲の向上にも繋がったうえ、運営管理上も時間の使い方や仕事の効率がアップしました。
 訓練を担当した講師についても、訓練生に教えることにより、改めて自分の置かれている立場や今後の業務内容の改善策などを再確認するよい機会になりました。
 今後は、訓練生が社内の部署の垣根を越えた役割を担い、双方をうまく運営するにあたって独自に作業の効率を考え、意見を発信して行動してほしいと思います。

(元訓練生の感想)
 今回の若者チャレンジ訓練では、スポーツ施設の維持管理業務で以前から従事していた仕事についても、講師の方に指導してもらいながら仕事をすることによって、今まで以上に考えながら仕事をすることができるようになりました。また、作業についても、指導を受けることで、今まで以上のものができるようになったと思います。
 販売業務では、今までやったことのない仕事だったので、最初は全く何もできなかったのですが、講師の方に熱心な指導をしていただきながらですが、販売業務についても仕事ができるようになりました。
 今回の訓練を通し、仕事をしていくうえで必要なスキルと考える力を身に付けることができたと思います。
 今後は、今回の若者チャレンジ訓練で学んだことを活かして仕事をしていきたいと思います。

(平成26年1月現在)

若者チャレンジ訓練の概要

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有期実習型訓練の概要