企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社伊吹機械

会社概要

所在地: 滋賀県長浜市
業種: 製造業
資本金: 1,000万円
従業員数: 16人
URL: http://www.ibuki-m.co.jp

訓練概要

訓練コース: 金型加工職養成コース
職種: 金型技術者
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成25年8月~平成26年1月
訓練種別: 若者チャレンジ訓練(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

株式会社伊吹機械
社屋の全景

 当社では、昭和52年1月の創業以来、各種プレス用金型と一般産業用機械の設計から加工、組立、調整、据付、アフターサービスまで行っています。
 製品は、自動車や農業機械、住宅、スチール家具、組立用治具、溶接治具など、日常生活の身近なところで活躍する部品の製造にはなくてはならないものばかりです。製造に当たっては、品質管理を徹底し、提案から保守までの一貫したサービスを提供してきており、お客様からは高い評価をいただいています。
 現在、16人いる社員の平均年齢は34歳です。若い世代の社員が多く活躍しており、仕事の面では気軽に話ができる職場環境といえます。
 高い精度が求められるプレス金型製作では、3次元(ソリッド)設計を早くから取り入れています。また、新しい設備と技術を取り入れているために、人材の確保や教育には従来から力を入れてきています。
 複数の技術を社員に早くマスターさせるために、社内勉強会をはじめ、入社時研修、カリキュラムに基づいた計画的な研修、キャリアアップのための社外研修も随時行ってきました。特に、社員にとっては、金型という特殊な技術の習得が必要ですので、人材育成のための教育は、全て社員が講師になって技術の継承に努めてきており、「技術を磨き、考えて行動する企業人」を育成することを目指しています。
 このようなときに、長浜商工会議所の滋賀県地域ジョブ・カードサポートセンターの制度普及推進員の方が当社を訪問し、ジョブ・カード制度の若者チャレンジ訓練の活用の勧めがありました。その説明を聞いたところ、採用時にジョブ・カードを活用した職業訓練を実施し、訓練生の職業能力を評価したうえ、正社員として採用するかどうか判断できること、また、まったく関連のない職種からの転職の際も効率的に教育できることなど、いくつものメリットがあることが分かりましたので、早速、若者チャレンジ訓練を実施することを決定しました。

2.具体的な取組内容

 昨年7月、訓練実施届が滋賀労働局に受理されましたので、ハローワークを通じて訓練生の候補者を募集したところ、幸いにもすぐにみつかりました。このため、訓練は、当初の計画よりも1カ月早めて開始しました。
 6カ月間の訓練期間中、特に800時間にわたって実施したOJTの訓練日誌は、非常に有意義でした。訓練生の毎日の成果や反省が記載されており、これに対する講師のコメントを記載して訓練生に返しますので、訓練生にとっては、PDCAサイクルの効果が自然と身に付く結果となりました。
 また、社内で実施したOff-JT(134時間)とOJTでは、講師を務めた4人のベテランの社員(勤続11年~29年)にとっても、訓練生に理解してもらうために担当業務を学習し直したことによって、スキルを磨けたことに加え、訓練生に対するコミュニケーション力をアップさせる効果がありました。  一方、滋賀労働局に提出する申請書類を作成するに当たっては、滋賀県地域ジョブ・カードサポートセンターの制度普及推進員の方の協力を得ましたので、大変助かりました。さらに、社員の採用に関する情報を提供してもらったうえ、訓練カリキュラムの作成などについてもアドバイスしてもらいました。
 このように、気軽に相談できる人が身近に存在し、当社の側に立った親身なアドバイスを受けられましたので、申請のための事務処理もスムーズに進んだと思っています。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

株式会社伊吹機械
Off-JTの様子

 前述したとおり、当社の社員は16人と少ないですので、自分自身の通常業務を行いながら訓練生に教えるための時間を捻出することには、困難なところがありました。
 このため、訓練計画どおりに実施できないことも多くありましたが、講師を務めた社員以外の全ての社員の協力を得ながら、6カ月間にわたる若者チャレンジ訓練をなんとか終了することができました。
 このように、他の社員の協力があったことにより、社員全員のまとまりにも繋がったのではないかと思います。

4.制度の活用による具体的な効果

 一番大きな効果は、訓練期間を通して訓練生の力量や性格を把握できたことです。
 これまで実施してきた面接だけによる採用は、時間が限られていましたので、採用の可否の判断が十分ではありませんでした。このため、正社員としての採用後は、当社が求めている社員像やスキルとは違っていることに気づくことがありましたので、採用時のミスマッチのリスクを感じていました。しかし、今回実施したジョブ・カード制度の若者チャレンジ訓練では、このような採用時のミスマッチを少なくすることができましたので、非常によい制度だといえます。
 加えて、訓練生にとっても、講師を務めた社員との交流を深めながらの訓練を経験したことによって、人間的にも成長するよい機会になったのではないかと思います。

(平成26年2月現在)

若者チャレンジ訓練の概要

PDFダウンロード

若者チャレンジ訓練の概要