企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社B&G

会社概要

所在地: 岡山県津山市
業種: 小売業(子供服の販売代行)
資本金: 5万円
従業員数: 11人

訓練概要

訓練コース: 販売・商品管理・店舗運営従事者育成コース
職種: 販売店員
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成25年5月~11月
訓練種別: 若者チャレンジ訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

店舗内での訓練の風景
店舗内での訓練の風景

 当社は、津山市に本社のある㈱西松屋赤ちゃんの店から分社化した創業5年目の若い会社です。社名にあるBはボーイ(男の子)、Gはガール(女の子)を意味します。岡山県内の百貨店(天満屋の津山店と倉敷店、岡山高島屋店)に3店舗あり、子供服の販売と商品管理などを主として子供服の販売代行業を行っています。
 取扱商品は、ミキハウスの商品をはじめ、子供服は4つのメーカーの商品です。今春からは、婦人服のメーカー1社の商品も販売しています。
 当社の企業理念としては、子供文化の発展・向上と地域の子供たちの幸せを願って取り組んでいます。今後も、さらなる発展に向けて活動を広げていきたいと考えています。
 ジョブ・カード制度のことを知ったのは、津山商工会議所から送付された会報に同封されていたチラシを当社の社長が見たときでした。社長からは、当社でも対象となるだろうということで、ジョブ・カード制度を活用するようにとの指示がありました。このため、津山商工会議所に設置されている岡山県地域ジョブ・カードサポートセンターに連絡をとったうえ、訪問して訓練コーディネーターの方から指導を受けました。
 当社でも、お客様に満足を提供できる人材の育成が大切なことは十分に感じていましたので、外部の研修会などにも参加させるなど、販売員の教育に力を入れてきました。
 訓練コーディネーターの方から紹介された若者チャレンジ訓練は、ジョブ・カードを活用することによって訓練生が自分自身を見つめ直す機会と訓練に対する自覚を持ち、計画的なOff-JT(座学等)とOJT(実習)を社内で実施することによって効果的な訓練を行えることが分かりました。
 さらに、充実した助成制度にも魅力がありましたので、当社の非正規雇用のパート社員を正社員に育成するために活用しました。
 販売・商品管理だけの業務であれば、パートやアルバイトでも十分に遂行できますが、社員の役割としては、店舗の運営ができることを目標としましたので、Off-JT(座学等)とOJT(実習)を実施することにより、技能と知識を習得するための期間をスピードアップすることができます。加えて、店舗の運営をできる社員が当社のさらなる発展に貢献できるようにし、店舗を増やしていくことも目的としました。

2.具体的な取組内容

スーパーバイザー

 訓練生に対する指導は、内部講師が実施し、社長とスーパーバイザー(=写真)の私の2人が務めました。また、Off-JT(座学等)は80時間、OJT(実習)は700時間に設定しました。販売関連については、私がスーパーバイザーとしての永年のキャリアを活かし、Off-JT(座学等)での講義と実技、OJT(実習)について指導しました。
 訓練カリキュラムの作成に当たっては、厚生労働省のモデルカリキュラムと当社の接客マニュアル、取引先の会社の接客マニュアルを参考にしてタタキ台を作成しました。社員の役割は、店舗の運営ができることを目標としましたので、数値管理の知識や仕事の計画化、販売・商品管理、店舗運営、CS、PDCAについての理解、企業倫理、コンプライアンス、職業人としての自覚、チームワーク、ビジネスマナーなどの訓練を実施し、これらの理解と具現化を目指しました。
 岡山県地域ジョブ・カードサポートセンターには、朝一番に何度も出向き、訓練コーディネーターの方からの親切な指導を受けながら訓練カリキュラムなどを作成しました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 営業時間中に実施するOff-JT(座学等)の時間調整には、最も苦労しました。当社の業務は、お客様優先ですので、予定した時間がずれてしまうことがしばしばありましたが、訓練生の前向きな姿勢に励まされ、終了することができました。
 時間調整は、訓練生以外の全ての社員の協力を得て実施しました。また、訓練カリキュラムに沿った訓練の実施についても、課題についての理解度に照らし合わせた時間配分にも苦労しました。
 申請書類などについては、訓練コーディネーターの方からの支援を受けましたので、そんなに苦労だとは思いませんでした。

4.制度の活用による具体的な効果

商品のイメージ
商品のイメージ

 訓練カリキュラム(当社の理想とする社員像)に盛り込んだOff-JT(座学等)とOJT(実習)を通じて訓練生の職業能力が高まりましたので、当社のニーズに合った有能な人材を育成し、確保することができました。訓練生は、若者チャレンジ訓練を受ける前と比べると、当社が必要としている能力についての理解は深まったように思います。また、社員としての自覚も芽生えています。
 訓練生からは、以下のような声が寄せられています。
≪私が若者チャレンジ訓練を通じて感じたことは、普段は売り場に立ち、接客や商品管理をする仕事ですので、売り場を離れて勉強の時間をとることは難しかったと思います。 幸い、この若者チャレンジ訓練では、Off-JT(座学等)の時間がありましたので、分らないことは、その時間に直接、質問できました。私にとっては、理解しやすく、問題の解決も早かったので、自分が次に何をすべきなのかが明確になっていきました。このため、悩む時間がなくなり、これまでとは違った成長ができたと思います。≫
 若者チャレンジ訓練の終了後に国から支給される若者チャレンジ奨励金を活用することにより、訓練にかかるコスト負担を軽減できます。また、新規で事業所を増やす場合など、経営者側の立場では、いきなり社員を雇うのはリスクが大きいです。このような場合でも活用できますので、ジョブ・カード制度は、とてもありがたい制度だと思います。
 私たちの仕事は、商品を販売するだけではなく、仕事を通じて社員自身が自分の人生を豊かにし、生涯を通じて取り組める仕事に出会うことができれば、素晴しいことだと思います。当社の社員にも、そうなってほしいと願っています。
 ジョブ・カード制度の若者チャレンジ訓練の実施から奨励金の支給申請まで、訓練コーディネーターの方には親切で丁寧に指導してもらいましたので、大変感謝しています。

追記
 この原稿は、平成26年2月19日に津山商工会議所で開催した「平成25年度ジョブ・カード制度普及促進フェアー」での事例発表の内容をとりまとめたものです。

(平成26年10月現在)

若者チャレンジ訓練の概要

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若者チャレンジ訓練の概要