企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社ニュートン

会社概要

所在地: 広島県府中町
業種: 保険代理業
資本金: 1,000万円
従業員数: 14人
URL: http://newton-ins.com

訓練概要

訓練コース: 保険代理店営業社員登用コース
職種: 営業職
訓練生数: 3人(終了後に全員を正社員採用)
期間: 平成25年10月~26年3月
訓練種別: 有期実習型訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

Off-JTの実施風景
Off-JTの実施風景

 当社は、保険ショップの「ほけんの窓口」のフランチャイズとして店舗展開している保険の代理店です。
 平成24年に第1号店がオープンし、現在では3店舗あります。従来は、損害保険をメインとした保険の代理店でしたが、時代の流れをつかみ、新たなことにチャレンジするとともに、お客様が求めていることを真摯に考え、喜んでもらおうと、来店型の保険ショップを始めました。
 これまでの当社での社員教育は、ほけんの窓口グループに依頼して同社での教育を受けさせたほか、OJTの一部は社長と業務の管理責任者が実施してきましたが、今後の人材の育成方法について検討していました。そのようなとき、当社を訪問した広島商工会議所の広島県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方からジョブ・カード制度の有期実習型訓練を紹介されました。その説明を聴くと、訓練を実施するための計画づくりから、終了後の助成金の支給申請に至るまで、全ての段階で支援してもらえるということでした。
 保険というものは、形のない商品です。そのため、店頭の営業社員(ライフパートナー)の人間力が非常に重要になります。人間力には、その人がそもそも持っている能力と経験によって培われた能力の2つがあります。訓練カリキュラムによって明確な目標を定めれば、より具体的な研修を行えるということでしたので、有期実習型訓練を実施することにしました。
 来店されるお客様にとっては、対応する営業社員が新人だろうと、ベテランだろうと関係ありません。「自分の課題を解決できるかどうか」「最適な提案を受けられるかどうか」「親身になって接してくれるかどうか」ということによって、お客様から評価されます。このため、有期実習型訓練は、できる限りの知識の習得と使命感の落とし込みをどれだけ充実させるかということをポイントにして実施しました。

2.具体的な取組内容

 訓練の期間は、6カ月間としました。OJTを430時間、Off-JTを350時間の合計で780時間に設定し、訓練の指導者は、社長と業務の管理責任者、店長の3人が務めました。
 今回実施した有期実習型訓練の内容は、以下のとおりです。
(1)訓練の開始から約2カ月間は、社外のOff-JTとして、ほけんの窓口グループでの合同研修に参加させました。
 ここでは、保険の必要性のほか、使命感と理念、お客様とのコミュニケーション能力の訓練(ヒアリング、コンサルティングなど)、ロールプレイングによる模擬相談会、商品知識の基礎学習などを行わせました。
(2)260時間の社外でのOff-JTを終了した後は、3人の訓練生をそれぞれ店舗に配属しました。
 そこでは、社長と業務の管理責任者、店長が訓練の指導者となって、商品研修と実務研修などの90時間にわたる社内でのOff-JTを実施しました。
(3)社外と社内のOff-JTを終了した後はOJTを開始し、お客様に対応する相談会を実施しました。これは、訓練の指導者を務めた業務の管理責任者と店長が付き添いながらの相談会でしたので、訓練生に対して改善すべきことなどをその都度フィードバックしたために、訓練生のさらなる成長につながりました。
 訓練生は、蓄えていた思いを訓練の開始から一気に発揮し、最高の顧客サービスができるよう、そして、「訓練生」から「正社員」になれるようにと3人とも頑張りました。
(4)世の中の情勢や求められるものは、日々、進歩していますので、訓練の内容も進歩が必要です。ほけんの窓口グループが実施した社外研修も、顧客満足がより得られるように工夫してありましたので、非常に役立ちました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

(1)求人応募の不足
 ハローワークに求人票を提出したうえ、有期実習型訓練への応募者を期待しながら1カ月ほど待ちましたが、結局、応募者数はゼロでした。
 そこで、ハローワークと広島県地域ジョブ・カードセンターの協力のもと、当社の企業説明会を実施した結果、3人と面接できました。しかし、当社の採用レベルに達していない人たちでしたので、3人とも採用には至りませんでした。
 このため、有料の求人情報誌に広告を掲載したところ、幸いにも十数名と面接することができました。有期実習型訓練の内容について説明したうえ、了解を得た3人を有期契約社員として採用し、その後、この3人を訓練生とした有期実習型訓練を開始しました。
(2)キャリア・コンサルティング(ジョブ・カードの作成)の実施
 訓練の開始までの時間的な制約がある中で、訓練の受講予定者の1人が他県に住んでいることが分かりました。このため、キャリア・コンサルティングは、他県の地域ジョブ・カードセンターの登録キャリア・コンサルタントに依頼することも考えました。しかし、時間がなかったために、登録キャリア・コンサルタントの資格を有している制度普及推進員の方の協力を得て、スカイプを活用して実施できましたので、何とか訓練の開始に間に合いました。

4.制度の活用による具体的な効果

OJTの実施風景
OJTの実施風景

 当社では、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練と若者チャレンジ訓練をこれまでに合計6回実施しました。当初は、訓練カリキュラムや評価シート(ジョブ・カード様式4)の作成から、助成金の支給申請に至るまでの全ての業務は、制度普及推進員の方の支援を得ながら実施してきました。しかし、現在では、これらの業務は当社が単独で実施できるようになりましたので、訓練計画届の広島労働局での確認後のキャリア・コンサルティングだけをお願いしています。
 これまでに実施した感想は、以下のとおりです。
 第1に、広島県地域ジョブ・カードセンターの支援を得てジョブ・カード制度の有期実習型訓練を実施すると、当社にとっては、雇用がしやすくなりました。現在、当社には3店舗ありますが、これからますます店舗展開していくに当たっては、最も重要になるのが「人材の確保」です。
 よりよい人材を多く採用することは、企業を発展させるための礎になることは間違いありません。有期実習型訓練を活用すれば、有能な人材の確保を加速できますので、当社の発展につながると考えています。
 第2は、教育制度の明確化です。有期実習型訓練のOJTとOff-JTでは、「何をどれだけ実施するのか」ということが明確になっています。訓練カリキュラムには、当社の社員として必要なことを盛り込んでいることから、決められた時間内でマスターさせるための明確な基準になりましたので、訓練生も、訓練の指導者も、大変分かりやすかったと言っています。
 また、評価シート(ジョブ・カード様式4)を活用して面接したことによって、訓練生の強みや弱みが分かりましたので、訓練の終了後も、フォローアップに努めています。具体的には、訓練中の模擬相談会でできていたことが、実際にお客様を目の前にすると、思わぬ質問が飛んできたときは、あたふたすることがありました。そうすると、自分のペースが乱れてお客様に伝えるべきことが伝わらないというように、改善点が分かります。この改善点が出るか、出ないかの違いは、非常に大きいです。有期実習型訓練を通じて「自分自身が分からないことが何かが分かるようになった」ことにより、訓練生の成長のスピードも格段に速まったと思います。
 そして、有期実習型訓練を実施したことによって、今後の教育体制も構築できましたので、当社の発展のスピードアップにつながるものと期待しています。
 なお、現在は、2人の訓練生を対象とした有期実習型訓練を実施中ですので、有能な人材を育成できるに違いないと確信しています。

(平成27年5月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要