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会社概要

所在地: 静岡市清水区
業種: 生活関連サービス業
従業員数: 16人
URL: http://moo-bz.jp

訓練概要

コース名: ①理容師育成コース
②店舗管理者養成コース
職種: ①理容師
②店舗管理者
訓練生数: ①1人(終了後に正社員採用)
②1人(終了後に正社員採用)
期間: ①平成27年3月~6月
②平成27年4月~6月
種別: ①有期実習型訓練(キャリア・アップ型)
②有期実習型訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

静岡市清水区にある本店の外観
静岡市清水区にある本店の外観

 当社は、昭和41年に創業し、直営が3店舗とFCが1店舗あり、メンズヘアの専門店として理容店を展開しています。
 現在の理容業界は、理容師の高齢化と後継者不足により、店舗数は減少傾向にあります。同業他社の減少は、営業的にはチャンスなのですが、サービス業の求人難に加え、専門技術が必要な理容師を志す人が少ないために、慢性的な人手不足が運営面での大きな課題となっています。
 こうしたことから、いきなり「理容師を目指しませんか?」と求人を募集するよりも、アシスタントやエステシャンとして理容店で働く場を提供し、理容師の仕事を見て、興味を持ってもらうことから始めることにしました。働く時間や休日の取り方などは、なるべく求職者の希望に沿う形で設定し、まずは間口を広げ、幅広い人材の確保を目的にして人材を採用してきました。
 しかし、理容業の経験がなく、何も知らない状態から教育する難しさに加え、営業中に実施する場当たり的な指導では、仕事の面白さも、技術の習得への意欲も高まることはありませんでしたので、離職率は高い状態が続いていました。
 そのような中、新店舗の出店が決まりましたので、新規雇用することになりました。この機会に社員教育を改めなければ、これまでの繰り返しになると思いましたので、静岡商工会議所にアドバイスを求めに行きました。そのときに、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練の活用の提案と併せて、同商工会議所の静岡県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方を紹介してもらいました。
 この制度普及推進員の方からは、有期実習型訓練についての詳細な説明と実施する意義を説明してもらいました。その説明を聞くと、「当社のような理容業の現場で教育することが多い仕事こそ、この制度を積極的に活用すべきだ」と思いましたので、有期実習型訓練に取り組むことを決めました。

2.具体的な取組内容

 新店舗での社員を育成するに当たっては、2つのコースに分けた有期実習型訓練を別々の店舗で実施しました。2人の訓練生は、いずれも民間の求人誌での募集でした。
 1つ目のコースは、未経験者を対象とした「理容師育成コース」で、訓練期間は4カ月間としました。1人の訓練生は、理容師の免許がなく、これまでに理容店での勤務経験もありませんでした。このため、訓練の内容は、OJT(実習)が120時間、Off-JT(座学等)は376時間に設定し、OJTよりもOff-JTを多めに取り入れることによって、理容師の仕事の内容をよく理解できるような訓練カリキュラムを組みました。
 2つ目のコースは「店舗管理者養成コース」で、訓練期間は3カ月間です。このコースの1人の訓練生は、理容師免許の取得者でしたので、十分なキャリアがありました。しかし、理容師という職人としての勤務経験しかありませんでしたので、店舗管理と理容技術の指導者としての訓練にしました。訓練の内容は、労務管理と安全基準、顧客データの管理などの個人情報の取り扱い、営業目標の設定と広告やブログなどのWeb戦略などで、OJTは320時間、Off-JTは200時間とし、OJTを中心に営業ですぐに活用できる内容としました。  

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 当社でのこれまでの社員教育は、見て覚える方式でしたので、マニュアルや指導書がなく、訓練カリキュラムすらありませんでした。また、静岡労働局に提出する申請書類の作成にも慣れていませんでしたので、申請書類の多さには尻込みしてしまいました。
 しかし、制度普及推進員の方からは、申請書類を何度も添削してもらったうえ、訓練カリキュラムの作成と社内講師の人選、営業内容や仕事の手順などの明文化についてアドバイスしてもらいましたので、非常に助かりました。
 これまでは体系的に職業訓練を実施した経験がありませんでしたので、実際の訓練では、指導する側(事業主の私と先輩社員の4人が社内講師を担当)の準備がとても大変でした。しかし、カリキュラム別に担当者を決めて解決しました。
 また、営業中のOJTでは、お客様からの要望に対応するため、作り上げた訓練カリキュラムの内容以外の仕事や手順についての訓練生に対する説明に苦慮する場面が多く見受けられました。このようなことは、従来だと例外として終わらせていましたが、お客様の要望に個別に対応し、その場で技術について説明できるOJTは、非常に役立ちました。

4.制度の活用による具体的な効果

Off-JTの実技
Off-JTの実技

 今後も、サービス業での人手不足が続く中で、社員教育は、より重要になります。これまでの理容業界では、徒弟制度のもとで技術を伝承してきました。その良さはあると思いますが、現在のような雇用情勢のもとでは許容できるものではありません。また、国家資格である理容師免許の取得までは、最低でも2年は必要になりますので、その期間に行う仕事を魅力あるものだと感じさせることが必要になります。
 こうしたことから、今回実施したジョブ・カード制度の有期実習型訓練は、期間が定められていましたので、その期間の最初の段階では、指導しなければならないことを集中的に実施しました。このため、訓練生は、訓練の最初の段階で仕事を覚える充実感を得られたようですので、定着率の向上につながるものと信じています。
 訓練の期間中は、制度普及推進員のアドバイスを受けられたうえ、終了後は、国からの助成金が受けられるほか、正社員として学んだ技術を仕事に活かせますので、事業所としてのメリットは計り知れません。  
 

 

(平成27年7月現在)

有期実習型訓練の概要

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理容師育成コース
店舗管理者養成コース