企業から寄せられた声(文字情報)

葉っピイ向島園株式会社

会社概要

所在地: 静岡県藤枝市
業種: 農業
資本金: 1,000万円
従業員数: 5人
URL: http://www.mukoujimaen.jp/

訓練概要

コース名: 茶の栽培加工販売員育成コース
職種: 農林魚業の職業
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成27年4月~8月
種別: 有期実習型訓練(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

製品のお茶
  製品のお茶

  当社では、完全有機栽培(無農薬・無化学肥料)で、お茶の栽培、製造、販売をしています。
 今から11年前に現社長である私の父が急逝し、何のバトンタッチもないまま就農しました。父の遺志を受け継ぎながら、自然を相手にした健康に良い緑茶の栽培に取り組んでいます。
 現在、農業界では、化学肥料や農薬の使用による栽培方法が主流ですが、自然の仕組みの中で生命の次元(植物、動物、人間)でみた場合、大きな輪として繋がっているそれぞれの命の流れを途中で絶ち切る危険があります。このため、完全有機栽培でのお茶の育成に挑戦する取り組みに対して賛同してもらえる仲間を増やしたいと考えていました。
 以前は、静岡県の農業振興課で「農業トライアル支援事業(離職者などを新規雇用し、中期の農業体験研修を実施する農業法人など向け)」を活用したことがありましたが、この制度は、平成26年度で終了しました
 このため、同じような制度を探していたところ、静岡県志太榛原農林事務所の方から、「静岡商工会議所に設置されている静岡県地域ジョブ・カードセンターでは、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を実施する企業を支援している」と聞きましたので、早速、連絡し、訪問しました。そこの制度普及推進員の方からジョブ・カード制度についての詳しい説明を受けたところ、静岡県の「農業トライアル支援事業」と内容が類似していましたので、当社での人材育成と非常にマッチしていると思い、実施することにしました。
  

2.具体的な取組内容

 有期実習型訓練の訓練生は、ハローワークで募集する基本型でしたので、当社の自然栽培での茶業に共感し、健康で美味しいお茶の栽培と販売でともに汗を流してくれる方を募集しました。
 幸いにも、日本茶インストラクターの資格を有し、お茶の道を極めたいという強い意志を抱いている他県の方からの応募がありましたので、藤枝市(静岡県)に移住してもらい、訓練生として採用しました。
 訓練コースは、「茶の栽培加工販売員育成コース」とし、OJT(実習)は680時間、Off-JT(座学等)は76時間の合計756時間の訓練カリキュラムを設定しました。特に、Off-JTの内容に関しては、農産物の安全性の向上と環境保全型農業を実践するための手法(GAP)の知識、有機JAS法の知識の習得を中心にしました。
 

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

OJTの実施風景
  OJTの実施風景

 有期実習型訓練を実施するに当たって工夫したことなどは、以下のとおりです。
(1)申請書類の作成での戸惑い
 静岡労働局に提出する申請書類の作成には慣れていませんでしたので、文言の理解や申請から有期実習型訓練の開始までのスケジュールなどについては、制度普及推進員の方から丁寧な助言をしてもらいましたので、非常に助かりました。
(2)Off-JTの実施時期
 農業は、天候に左右される業種ですので、晴天時はOJTを実施し、雨天の場合にOff-JTを行う予定で計画しました。しかし、当初の予定どおりの訓練時間を消化できるかどうか不安がありましたが、幸いにも天候に恵まれたこともあり、当初の予定どおりの各々の時間を確保できましたので、有期実習型訓練を実施することができました。  

4.制度の活用による具体的な効果

 6カ月間の有期実習型訓練を実施したことによって、有機栽培農法の基礎的な知識と畑での実習を通し、訓練生には、この業界で働く自信と歓びの芽が出てきたと思います。今後は、今回の有期実習型訓練を実施した経験を活かし、引き続き、2回目の有期実習型訓練に取り組んでいきたいと考えています。
 昨今、静岡県での人口流失が問題視されていますが、今回の人材を応募した経験からすると、静岡県外から有能な方を採用することも可能なことが分かりました。静岡県の固有の地場産業であり、他県よりも優れた業種では、今後の発展的な姿とその仕事の楽しさを全国に訴求、PRすることによって、まだまだ人を呼び寄せることができると確信しました。

(平成27年10月現在)

有期実習型訓練の概要

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若者チャレンジ訓練の概要