企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社アンピール

会社概要

所在地: 東京都目黒区
業種: リラグゼーションサロンの経営、化粧品、美容健康材料の企画・販売
資本金: 1,500万円
従業員数: 98人
URL: http://anpiel.com/

訓練概要

コース名: セラピスト知識・実践スキル習得コース
職種: リラグゼーション業
訓練生数: 2人(終了後に2人とも正社員採用)
期間: 平成25年11月~26年3月
種別: 有期実習型訓練(基本型)
※これまでに19回実施し、22人を正社員採用

1.制度の活用に取り組んだ目的

東京都・自由ヶ丘にある「ネスト店」
東京都・自由ヶ丘にある「ネスト店」

 当社は、平成3年9月に創業し、自由ヶ丘(東京都目黒区)を中心として、リラグゼーションサロンの経営(13店舗が直営)と化粧品、美容健康材料の企画・販売を行っています。また、アンピールアカデミーを設立し、セラピストの育成にも努めています。
 「あなたじゃなきゃ!」「自分にしかできない仕事」「アンピールじゃなきゃ!」「私たちにしかできない会社づくり」ということを大切にし、①技術力、②人間力(技術だけではなく、人間として魅力ある人となり、リピートしてもらう)、③目的力(企業として何のために存続していくのか)を高めるようにしています。
 当社が属している業界では、①設備投資があまりかからないので、競争が激化している(参入障壁が低い)、②資格基準が曖昧、③低価格化している、④人材が不足している(採用コストがアップしている)というのが現状です。
 また、当社の現場では、①現場を最優先することから、技術力を磨くためのトレーニングが後回しになっていた、②技術が多様化しているために、統一的に指導できていなかった、③指導者が育っていなかった、④20代と30代の女性が多く、離職率が高かったという状況にありました。
 このようなことから、「アンピールでなきゃ!」という品質づくりのために、当社の置かれた現状を踏まえて将来を見据えると、社内研修制度を整備し、充実させることが必須でした。
 そこで、東京都地域ジョブ・カードセンター(東京商工会議所に設置)を訪問して相談したところ、制度普及推進員の方から人材の育成・確保に有効だというジョブ・カード制度の有期実習型訓練の活用を勧奨されました。この訓練についての説明を聞くと、訓練を効果的に実施するための訓練カリキュラムや評価シート(ジョブ・カード様式4)の作成などを支援してもらえるということでしたので、実施することにしました。

 

2.具体的な取組内容

 訓練生は、ハローワークで募集し、2人を採用しました。実施に当たっては、制度普及推進員の方のアドバイスを受けながら、職能階層と職務を9ランクに整理し、できるだけシンプルにしました。4カ月間の有期実習型訓練を新人研修と位置づけ、将来の職能を見据えた基礎教育を目指すことにしました。
 接遇やマナー、基礎知識(栄養学、カウンセリング、アロマ知識など)、実技トレーニング、サロンワークを盛り込んだOff-JTは232時間、接客やサロンワーク実務、施術を実施するOJTは130時間の合計で362時間の訓練カリキュラムとしました。
 このうち、訓練を実施する時間の確保が難しいと思われたマナーや接客、基礎知識を習得させるOff-JTは、外部の研修(48時間)を活用しました。加えて、日々の予定表で訓練の時間を予め確保し、余裕あるスケジュールとなるように工夫しました。
 また、評価シート(ジョブ・カード様式4)は、基本的評価項目と専門的評価項目を合わせて約100項目を設定しましたが、制度普及推進員の方のアドバイスがありましたので、作成はそれほど大変ではありませんでした。
   
 

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 OJTが始まると、訓練の指導者を務めた先輩社員はお客様を優先しなければなりませんでしたので、計画どおりに訓練を実施することが大変でしたが、他の先輩社員が代わりに指導するようにしました。
 また、日々の訓練日誌への記入の習慣化には手間がかりましたが、先輩社員と訓練生のコミュニケーションが深まったという効用がありました。
 さらに、社内での有期実習型訓練に対する理解を深めておく必要がありましたので、最初は、制度普及推進員の方に指導してもらったのが良かったと思います。

 

4.制度の活用による具体的な効果

化粧品と美容健康材料
化粧品と美容健康材料

 当社では、平成24年5月から約3年間で有期実習型訓練を19回実施しました。その結果、35人の訓練生のうち31人が終了し、22人を正社員として採用しています。
 これまでに実施した有期実習型訓練の成果としては、以下のようなことがあげられます。
  • (1)新人研修のための明確なプログラムになったので、全くの未経験者も採用できた。また、現場で活躍するまでの時間を短縮できたほか、取引先からの信頼が高まった。
  • (2)有期実習型訓練の実施をきっかけとして、社内の教育体制を見直すことができた。「グレードごとの評価」と「成長」「目指すべき姿」のそれぞれの見える化ができたことによって、「自分自身の人生のストーリー」の見える化につながった。
  • (3)新人研修の実施に対し、時間とコストをしっかりとかけられるようになった。これによって、①当社の経営理念が社員に浸透した、②基本をしっかり教えることによって、その先のスキルアップを行いやすくなった、③社員同士のコミニューケーションが向上し、よい強い信頼関係を構築できた、④トレーナーの成長・育成につながった。
 人材を育成・確保することによって他社との差別化を図れますので、今後とも、有期実習型訓練を継続して実施し、「子供たちが目指すような職業にしたい」と考えています。  

追 記

 この原稿は、東京商工会議所の東京都地域ジョブ・カードセンターが平成27年11月10日に開催した「ジョブ・カード制度キャリアアップ助成金(人材育成コース)説明会」での㈱アンピールの代表取締役・鈴木雅晴氏の事例発表の内容を基にして東京都地域ジョブ・カードセンターの事務局がとりまとめたものです。
 

(平成27年11月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要