企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社東洋機械製作所

会社概要

所在地: 静岡県静岡市
業種: 製造業
資本金: 4,500万円
従業員数: 54人
URL: http://toyo-machine.co.jp

訓練概要

コース名: 機械組立工(アッセンブリー組立)養成コース
職種: 一般機械組立工
訓練生数: 2人(終了後に正社員採用)
期間: 平成27年6月~9月
種別: 有期実習型訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

Off-JTの実施風景(左側の2人が訓練生)
Off-JTの実施風景(左側の2人が訓練生)

 当社は、昭和13年12月に創業し、プレーナ(平削り盤)とプラノミラー(フライス盤の一種)を開発、製造してからは、数々の工作機械と専用機、産業機械の開発、製造、OEM/ODM生産を手がけてきました。
 創業から70年以上にわたって三菱電機やIHI、東芝機械などの多くのメーカーの生産を支えてきた技術と経験により、お客様のものづくりを支援してきています。
 設計から製造、試験、輸送までの一貫した生産体制を構築していますので、お客様に満足してもらえる品質と納期、コストの実現を目標とし、「受注型ものづくり」のNo1を目指しています。
 こうした状況のもと、事業が拡大するに伴って、社員の増員と次世代を担う若手社員の育成が急務となってきました。しかしながら、新入社員を対象としたこれまでの教育は、OJT(実習)が中心であり、Off-JT(座学等)の時間が少なかったために、体系的な教育ができていませんでした。
 そのようなときに当社を訪問した静岡県地域ジョブ・カードセンター(静岡商工会議所に設置)の制度普及推進員の方から、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練の活用を勧められました。
 当社では、キャリアアップ助成金の正規雇用等転換コースを活用した経験がありましたが、有期実習型訓練については詳しく知りませんでした。このため、制度普及推進員の方には、有期実習型訓練の仕組みと実施までの手続き、企業にとってのメリット、効果などについて詳細に説明してもらいました。
 この説明を聞いた後、社内で検討を重ねた結果、当社でも実施できると思いましたので、有期実習型訓練を活用して人材の育成・確保に取り組むことにしました。

2.具体的な取組内容

 今回実施した有期実習型訓練(キャリア・アップ型)は、機械組立工(アッセンブリー組立)養成コースとし、訓練期間は4カ月間に設定、訓練生としては、有期契約の2人の女性社員を人選しました。
 OJT(実習)は、基本作業訓練(工具・設備治工具と測定器の取り扱い、穴加工、ボルト、プラグの締め付け、継手、シールテープの取り扱いなど)、組立作業訓練(作業要領書、部品加工図面、組立図面の理解と製品組立、アッセンブリー小物組立技術の習得)の2つに大別し、合計で350時間としました。
 また、Off-JT(座学等)は50時間とし、安全衛生講習(安全・衛生基礎講習)と組立講習(放電加工機組立の基本)などを訓練カリキュラムに盛り込みました。
 これらのOJT(実習)とOff-JT(座学等)は、いずれも製造部の部長と課長、担当者の3人が役割分担しながら訓練の指導者を務めました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

OJTの実施風景
OJTの実施風景

 キャリア・アップ型の有期実習型訓練を実施するためには、訓練生は社内の非正規社員の中から選ばなければなりませんが、その人選に当たっては不安がありました。有期契約の社員は2人とも女性であり、職務経歴を見ると、機械の組立加工の経験が全くありませんでしたので、「機械の組立加工という専門的な仕事に果たして定着できるのかどうか」「油にまみれる仕事であることに加え、製造現場では『男の職場』という意識がありましたので、果たして女性ができる仕事なのかどうか」という不安でした。
 このため、静岡県地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員の方に有期契約の2人の女性社員との面接(キャリア・コンサルティング)を依頼し、本人の仕事に対する取組姿勢やヤル気、正社員への転換の希望の有無などを確認してもらった結果、2人とも訓練生の要件を満たしている旨の報告を受けました。
 しかしながら、実施には迷いがありましたが、3人の訓練の指導者のほか、製造現場の社員の温かく、細かな指導もあったことから、無事に有期実習型訓練を終了し、正社員として採用できましたので、「社員の増員と若手社員の育成」という当初の目的を達成することができました。

4.制度の活用による具体的な効果

 初めて実施した有期実習型訓練を終了しての感想は、以下のとおりです。
  • (1)製造現場での機械の組立の仕事では、男女の区別はありません。仕事の内容によっては、女性特有の細やかな動作が生かされます。
  • (2)有期実習型訓練を実施するためには、訓練の指導者を務めた3人の社員だけではなく、全ての社員が訓練生をサポートする体制を構築する必要があるという意識を深めることにつながりました。
  • (3)2人の女性が製造現場に加わり、有期実習型訓練を積極的に受講したことによって、製造現場の整理、整頓が進んだことに加え、職場の雰囲気が明るくなって活力が出てきました。
 以上のように、有期実習型訓練を実施したことによって、当社にとっては大きな効果がありましたので、今後も積極的に活用したいと考えています。
 

(平成27年12月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要