企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社アサヒプロテクトニーズ

会社概要

所在地: 大阪府大阪市
業種: 卸売業
資本金: 300万円
従業員数: 28人
URL: http://www.asahi-protect.co.jp/

訓練概要

コース名: 錠前の販売・取付および電気工事基礎科コース
職種: 技術営業職
訓練生数: 1人(終了後に正社員採用)
期間: 平成27年6月~8月
種別: 有期実習型訓練(キャリア・アップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

Off-JTの実施風景
Off-JTの実施風景

 当社は、平成10年2月に出張専門の「鍵屋」として設立し、現在は防犯セキュリティー全般を行っています。業務のエリアは、関西一円の広範囲にわたっています。平成15年4月に有限会社に組織変更し、平成19年1月に現在の会社名に変更しました。現在では、社員数は30人近くになり、「日本一有名なセキュリティー屋さんになる」ことをビジョンに掲げています。
 部署は、ロック事業部とアラーム事業部の2つに分かれています。このうち、ロック事業部は、大手の不動産会社から一般の家庭までのお客様を対象に、技術営業として鍵や錠前の防犯セキュリティー工事を行うチームです。また、アラーム事業部は、SECOMのパートナー企業として防犯通信機器を取り付けるチームです。どちらの事業部も、人々の財産や建物、そして命を守る大切な業務を担当しています。創業時の町の「鍵屋」から始まり、現在では、関西でベスト3に入る会社に成長しました。
 「鍵屋」というと、アナログな目立たない職業と思うかもしれませんが、社員のスキルが上がれば、電気錠や暗証番号錠、静脈認証錠などのハイセキュリティー防犯工事の専門家として活躍できます。
 これまでに当社が採用した社員の95%は未経験者であり、入社した後の社員教育は、現場でのOJTを実施してきただけでした。体系的な研修体制が構築されていませんでしたので、勤続1年未満で退職する社員が続出し、社員が定着しないという問題が発生していました。
 このように、人材の確保・育成が課題になっていたところ、当社の顧問を務めている社会保険労務士の先生から、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を活用した人材育成について紹介されました。
 有期実習型訓練を実施する企業を支援しているということも聞きましたので、早速、大阪商工会議所の大阪府地域ジョブ・カードセンターを訪問し、そこの制度普及推進員の方から、有期実習型訓練の仕組みと実施方法、訓練カリキュラムなどの作成方法、助成金の大阪労働局への支給申請方法などについての説明を受けました。その後、検討した結果、有期実習型訓練を活用して人材の確保・育成をすることにしました。

2.具体的な取組内容

錠交換の実習風景
錠交換の実習風景

 訓練生(2つのコースで、1人ずつ)は、当社で非正規で勤務していた20代の社員とし、訓練の指導者は、リーダークラス以上の4人の社員が務めました。訓練のコースは、「錠前の販売・取付および電気工事基礎科コース」と「営業総務事務スタッフ養成コース」の2つに分けて実施しましたが、ここでは、「錠前の販売・取付および電気工事基礎科コース」についてご紹介します。
 訓練期間は3カ月間とし、営業事務実習と営業実習、電気工事基礎、電気工事実習を内容としたOJTは290時間、職業能力基礎演習と営業基礎、電気工事作業の基本知識、安全衛生、能力評価、ビジネスマナーを内容としたOff-JTは33時間とし、合計で323時間の有期実習型訓練としました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 当社では、平成25年に6カ月間にわたる「錠前の販売・取付および電気工事基礎科コース」の有期実習型訓練を実施し、4人の訓練生を正規雇用した経験があります。
 今回は、訓練の期間を3カ月間に短縮しましたので、訓練カリキュラムなどは、大阪府地域ジョブ・カードセンターの制度普及推進員のアドバイスを得ながら作成しましたので、非常に助かりました。
 また、訓練が進むにつれて、訓練日誌の内容が疎かになることがありましたので、訓練日誌の内容をチェックする訓練の指導者に対しては、訓練生にきめ細かく声をかけるようにさせ、コミュニケーションを緊密にするようにしました。

4.制度の活用による具体的な効果

 前述したように、じっくりと3カ月間かけて訓練を実施したことにより、訓練の指導者と訓練生とのコミュニケーションを深めることができました。これから長期にわたって働いていくためには、上司と部下の信頼関係が不可欠ですので、新入社員のときから相談しやすい人間関係を築くことによって、定着率を高めることができると考えています。
 また、訓練を通じて訓練生は自分自身で考える力を養うことができましたので、訓練の終了後に担当する仕事に移ってからも、自らの課題や目標をみつけやすくなる効果があると考えています。
 加えて、当社としての効果は、訓練の指導者を務めた先輩社員のメリットが大きく、自分が習得した知識や技術を訓練生に伝えるために、自分自身の仕事や働き方を改めて見直すよい機会になったと思います。
【注】
 この原稿は、大阪商工会議所が2月23日に開催した「ジョブ・カード推進フェア」で事例発表した(株)アサヒプロテクトニーズの代表取締役社長・栗須俊勝氏と営業支援チームリーダー・松本夏季氏の説明内容を基にして、大阪府地域ジョブ・カードセンターの事務局がとりまとめたものです。
 

(平成28年3月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要